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「ベースド・イン・ベルリン」展

HAPPENINGText: Kiyohide Hayashi

ベースド・イン・ベルリンには発展途上にあるアーティストを紹介するというコンセプトもある。しかし上記に紹介したアーティストの多くは大手ギャラリーで既に取り扱われており、途上というには作品の質も高く、ある意味で完成された作品を展示していた。ただ一方で大手ギャラリーでは紹介されていない、そして完成されていない、今後の可能性を感じさせるアーティストも数名いた。

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Yorgos Sapountzis: Die Arbeiter und die Badenden, 2011, based in Berlin 2011 Photo: Amin Akhtar

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Aids 3D: Energy Conversion Device, 2011, based in Berlin 2011 Photo: Amin Akhtar

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Rocco Berger: Oil Painting, 2010, based in Berlin 2011 Photo: Amin Akhtar

パフォーマンスや映像を用いて立体作品を作り、一方で彫刻の本質を問うヨールゴス・サプンツィス。2次元的な素材でありながらも3次元の画像を生み出すホログラム作品で認識に疑いをかけるAids 3D。絵画の自動作成装置を設置し、絵画のあり方に問いを促すロッコ・ベルゲル。

上記のアーティストたちは、本展において個々では印象に残る作品を展示していたが、企画の枠組みにおいてはベルリンという都市と繋がる要素を残念ながら見つけることはできなかった。いずれせよ今後の活躍の可能性は彼らの作品を通して感じることができた。

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