あなたの服は非常にユニークでまるで着ぐるみのようですが、アイディアを表現するのにどのように適しているのですか？

ひとつに、これは私の学士の卒業コレクションで、できる限りのクレイジーなやり方でやろうと決めたからです。ですが、もともとこういったスタイルの面白い服を作ることが大好きということもあります。私はファッションをありふれたやり方でやりたいとは思いません。ファッションは面白くあるべきです。私の卒業コレクションは珍しいシルエットと予想外の色の組み合わせでとても目を引くものです。

このコレクションのメインのアイディアはユーモアを交えた伝統的なメンズウェアデザインへの挑戦です。クリエイティブで活力に満ちた、強いアイデンティティを持って面白いストーリーを説明することができました。これは2010年にジェレミースコットでインターンをした時にも経験したことです。私は彼のイラストを取り入れたアディダスオリジナルの作品の大ファンですが、それは今でもますます多くの人にアピールしています。

卒業コレクションはいかがでしたか？「OH! MY DOG」について聞かせて下さい。あのアイディアはどこから来たのですか？

卒業コレクションのショーは私の人生で非常に記憶に残っていることの一つになりました。あの時バックステージはカオス状態でしたが、ありがたいことに常にパニックの私をサポートをしてくれる友人グループがいました。（ありがとう、みんな！）

またショーに来ていた人々は笑って私の作品が素晴らしかったと話してくれました。私にとって人を笑わせることは成功を意味しています。「OH! MY DOG」は、いつ何時も一緒にいたいと願うほど過剰に犬を愛してしまった人の物語がベースになっています。

彼の犬への情熱は彼を愛故にどんな可能性をも考えさせ、突き動かします。彼は犬を切り刻んで臓器をズボンのポケットに入れます。彼は犬の内臓のプリントされたジャンプスーツを着ることで彼の愛しい犬を全身で感じ、犬の血に染められたそれを着ながら犬と過ごした時間を思い出し、笑いながら夜の公園で佇んでいる…私もヨークシャテリアの犬を飼っていて、ロサンゼルスへインターンをしたとき全く同じように感じたことからこのアイディアが浮かんできました。私は犬を愛していますし、犬と人間の解剖学に基づいてリサーチし、ペットと飼い主の関係を観察することで、犬と人間の怖い程の愛を表現した作品をコレクションに加えたいと思いました。

また、私はバズ・チェンとチームを組んでいます。彼はグラフィックデザイナーでDJでもあり、同じようにセントラル・セイント・マーチンズを卒業しました。私達は黒いビニール袋に犬の臓器が詰まっているイメージで、透ける素材のズボンに詰め込む為の沢山の犬の臓器のぬいぐるみを制作するなど、クレイジーなアイディアで沢山制作しました。私たちは全ての大きな素材を作り、アクセサリーを含む全てのものを作りました。