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震災チャリティー ドローイング展「HELP!」

HAPPENINGText: Kana Sunayama

また、3月11日は東京の森美術館にて「フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線」の搬入中であったので、その揺れを実際に感じ恐怖を味わったので是非何かさせてほしいという、2004年のマルセルデュシャン賞獲得作家キャロル・ベンザケン、他にもクロード・クロスキー、フェリチェ・ヴァリーニドミニク=ゴンザレス・フェルステルクロード・レベック、フィリップ・コニエ、カミーユ・アンロなどのマルセル・デュシャン賞へのノミネート経験のある、作家達も作品提供を快く承諾した。

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このチャリティー展のために収集された紙を媒体とする作品は50ユーロのものからから15000ユーロのものまで100点を越え、作品の売り上げにより52300ユーロ(625万円相当)、特別に設置された募金箱での回収が411,76ユーロ(4万9千円相当)、合計52711,76ユーロ(629万円相当)が集められた。全ての売り上げは在フランス日本大使館の東日本大震災のために開設された特別口座に振り込まれ、日本赤十字社へ送られる。

フランスの現代アート界を中心に数々のボランティアの協力により開かれたこのチャリティー展は、震災以降、世界のどこかで毎日のように開かれるチャリティーイベントのひとつでしかない。しかしそれぞれの場所で各々の持つネットワークやスキルを活用し、今日の日本、明日の日本のために何ができるのか、またそれは世界とどうつながっていけるのか、明日の世界のために一人一人ができることとは何か、そのような問いを持つことこそが、現時点で1万5千人以上の死者を出し、いまだに8000人以上もの行方不明者がいる、この大震災で私たちが学ぶべきことではないか、と筆者は思う。

Help! for Future of Japan
会期:2011年4月14日〜21日
会場:Galerie Premier Regard
住所:Premier Regard 10, Rue Humbolt 75015 Paris M° DUPLEIX
TEL:33 (0)1 4571 0789
http://www.premierregard.com

Text: Kana Sunayama
Photos: Koji Hirano

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