リウ・ボーリン

PEOPLEText: Emma Chi

あなたは作品を作る時、わざと人が通り過ぎるのを待って、その人の反応を見たりしますか?

それは全くありません。通り過ぎる人が反応するのは、それはまだ作品が完成していない時で、故意に歩行者の注意を引いたり、誰かが通り過ぎるのを待つということはありません。大抵通り過ぎて行く人たちは皆怪しく感じているみたいで、私が一体何をしているのか分かっていないようです。

あなたの作品は全て反抗を表現しているのですか?

今の時代の芸術は一つの問題を見つけて深く掘り下げて行くことが必要だと思います。私は骨の中にも反抗心が染み付いており、作品は思想を延ばす誘導体だと考えています。

liu%20bolin%2033920101222001.jpg
《都市迷彩36》, 2007

一番好きな自分の作品はどれですか?

一番好きなのは「灰色の開幕式」です。これはある芸術祭の開幕式で、この芸術祭は一回きりで以後開催されることはありませんでした。その日はとても寒く、気温はマイナス2度程で、顔に筆を入れる時はまるで刀で切られるような気分でした。この写真を撮った時の情景はとても印象深いものでした。

liu%20bolin%2033920101222003.jpg
《伐木場》

将来他の手法を用いて作品を作ることはあると思いますか?

もちろんです。先ほどピカソとアンディ・ウォーホールが好きだと言いましたが、それは彼らが所謂伝統的な芸術家では無く、死ぬまで一つの形式だけを用いたわけではないからです。私もそうです。
私は異なる芸術言語、形式、媒介を試しながら新しいものを探すのが好きです。例えば、私は以前彫刻を学んだので彫刻の作品を作ることがあるかもしれないですね。

芸術家としてどのようなゴールに到達したいと思いますか?

分かりません。運と努力によって決まると思います。例えば自分を一輪の花に例えるとすれば、誰もがもっと大きく、もっと鮮やかに、そしてもっと艶やかに咲きたいと思うはずです。

Text: Emma Chi
Translation: Daiki Kojima

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
MoMA STORE