ディストーション 2010

HAPPENINGText: Victor Moreno, Erik Westeman

3日目、最後のパーティ:さらに盛り上がれ!

金曜の夜を過ぎると、パーティはさらに加速していった。ここからイベントはかつてカールスバーグのビール醸造所だった地区へと場所を移し、さながら音と踊りで溢れる遊園地の様相を呈していた。実はこの場所は現在、街でも人気となっており近々コペンハーゲンの美術館が開館予定となっている。貯蔵用のサイロや暗い建物が、工業地域の風合いを醸し出している。

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その夜は、もっとゆったりと落ち着いた形で始まってほしかった、そんな時登場したアーティストたちは、ちょうどその気分に最高の組み合わせだった。コペンハーゲンの次世代の大物と言われるストリートウェアブランド「ソウルランド」がコペンハーゲンのレコードレーベル「フェイク・ダイヤモンド」のパーティの隣で展示販売を行っていた。まさにぴったりじゃないだろうか。ビールにソーセージ、カクテルのモヒートを飲めば、その夜カールスバーグの工場を支配していたあまりに多くのアーティストたちに耳を傾けるための十分な薬の役割になってくれた。でもその前に、街で最も話題となっている生肉工場地区へと立ち寄ってみた。そこではデンマーク人デザイナー「ヘンリック・ヴィブスコブ」と彼の友人たちが黄昏の中、DJをしていた。

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前年は、「ホット・チップ」、「チックス・オン・スピード」、「スパンク・ロック」、「セバスチャン・テリエ」などのアーティストたちが会場を沸かせてくれた。今年は前述のフー・メイド・フー以外にもドイツのエレクトロハウス・デュオ「ブーカ・シェード」や期待の若手デンマーク人DJ達が人々を熱狂させた。さらに新進のデンマーク発レコードレーベル「タルトレット」にも期待が寄せられた。

Distortion 2010
会期:2010年6月2日〜6日
会場:コペンハーゲン市内
https://www.cphdistortion.dk

Text: Victor Moreno, Erik Westeman
Translation: Yuki Mine
Photos: Victor Moreno

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