ディストーション 2010

HAPPENINGText: Victor Moreno, Erik Westeman

1日目、中心街:「フー・メイド・フー(WhoMadeWho)」そしてあなたは誰?

イベントの始まりは夜、地元のバンド「フー・メイド・フー」の演奏そして「シミアン・モバイル・ディスコ」名義のジェイムズ・フォードによるDJで幕を開けた。

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フー・メイド・フーのライブはとても素晴らしいものだった。彼らの曲は生で聴くほうがより迫力がある。トーマス・ヘフディング(ベース/ボーカル)、イエッペ・シェルベリ(ギター/ボーカル)、そしてトーマス・バーフォード(ドラムス)の3人組がドイツのレーベル「ゴンマ」よりヒットしたアルバム「サティスファクション」を出してから約10年。現在、彼らは2011年1月に発表予定の新アルバムの製作中である。それに先立ち、シングル曲「キープ・ミー・イン・マイ・プレイン」を披露してくれた。この曲は既にロサンゼルス映画祭で最優秀音楽ビデオ賞、最優秀曲賞、最優秀演出デザイン賞、最優秀衣装デザイン賞を獲得している。

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その後はジェイムズ・フォードのDJプレイが続いた。彼はこれまでにプロデューサーとしても「アークティック・モンキーズ」、「クラクソンズ」、さらに最近では「フローレンス・アンド・ザ・マシーン」を手掛けている。会場で彼と話すことができ、クラクソンズの新しいアルバムのレコーディングがやっと終わったばかりだと教えてくれた。だが今回のプロデューサーとしての仕事は彼自身の言葉によれば、まさに悪夢のようになってしまった、とのことだった。しかし一方ではアークティック・モンキーズのボーカル、アレックス・ターナーと一緒にスタジオで自主制作映画のサウンドトラックを録る予定だということでとても楽しみにしている様子だった。

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