第19回 ARTEBA

HAPPENINGText: Mami Goda

ブラジルのバロ・クルスギャラリーはアルゼンチンの異色の女性アーティスト、ニコラ・コンスタンティーニの写真作品を展示。またも肉体をテーマとした彼女ならではのグロテスクでバロック的な世界観を印象付けた。

他にもアルゼンチン美術史を代表する近現代の作品群が数々見られる。クロモシネチズムというコンセプトのもと、色彩の与えるリズムがさらにモーターの動きに乗ってダイナミズムを帯びるマルタ・ボトの1971年の作品や、ルイス・フェリペ・ノエの新作など、南米独特の豊かな色使いはもちろんのことアルゼンチンが誇る幾何学アートを代表する作品が数多くそろっていた。

展示会場に特別に設けられたインスタレーションはエドグアルド・ヒメネスによる作品。映画「セクソアナリシス」のために創作された猿をモチーフにしたインスタレーションは今回のアートフェアを活気付ける最大の魅力となっていた。

The 19th Edition of ArteBA Fair in Buenos Aires
会期:2010年6月25日〜29日
会場:La Rural
住所:Avenida Sarmiento 2704, Buenos Aires
Tel: +54 11 4816 8704
info@arteba.org
http://www.arteba.com

Text: Mami Goda
Photos: Mami Goda

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