ボリス・ホペック

PEOPLEText: Mariko Takei

最近では、インスタレーション、ドローイング、写真、映像、雑誌制作など多岐に渡る活動をされてますね。グラフィティからそのように活動の幅を広げるようになった経緯を教えて下さい。

しばらく同じことやってたら、他のことやりたくなるのは普通じゃないかな。ペインティングに飽きて立体を制作するみたいに、アーティストにとっては自然のステップなんです。でも、どの素材でやるか少し時間がかかった。木や金属や石は好きじゃなかったので。そこで、外で見つけたソファーのカバーを剥いて、その布で立体作品をつくり始めたんです。

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4月21日からDIESEL DENIM GALLERY AOYAMAの2階にて個展「Ever」を開催されますが、個展のコンセプトや内容を教えて下さい。また、個展は3つのセクションから構成するそうですが、それぞれの作品をご紹介頂けますか?

コンセプトはもったことないです。今回は、写真やドローイングと3つのインスタレーションを展示します。この展覧会のメインとなるインスタレーションに、天井からつり下げた、カラフルなスカートの下に覗く巨大なヴァギナの写真の展示を考えていたんだけど、日本政府の法律上検閲が難しいので、何か違うものになる予定。それでもいいんですよ、何か新しいものを考えるので。ハイライトとなる作品は、永遠に手をつなぐ、石こうでつくった2人の人がベッドの上に横たわっているインスタレーションになると思う。でも、もしそのできが悪かったら、他の素晴らしいインスタレーションと、写真、ドローイングを展示します。

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今回の展覧会のテーマにもなっている、日本人の「変態プレイにはまる」感、というものについて、ご自身はどのように思いますか?また、全般的に日本についてどのような感想をお持ちですか?

日本へ行くのは初めてだから、この質問には日本へ行ってからの方がちゃんとした回答ができると思う。厳しい検閲ゆえの「変態プレイにはまる」セックス感なのか、「変態プレイにはまる」セックス感があるゆえの厳しい検閲が必要なのか、解明するのが楽しみだね。

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