G-TOKYO 2010

HAPPENINGText: mina

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ARATANIURANO. Photo: Keizo Kioku

日常のものから鉄塔のある風景などを再構築する岩崎貴宏など、アラタニウラノ「archi+anarchy(アーキ+アナーキー)」展では『根源的な視点を踏まえながら建築を捉え、さらに「Anarchy(アナーキー)」に独特の視点で都市や環境、 社会の矛盾やおかしさを浮かび上がらせるアーティストたちの作品を一堂に展示』(同ギャラリー)した。

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GALLERY SIDE 2. Photo: Keizo Kioku

所属若手作家4名によるグループ展「SEE MAX」を展示したギャラリーSIDE2では、ブース正面の壁面を覆い尽くす若きアーティスト齋藤雄介の作品が眼を捉え、他にも15にも及ぶトップギャラリーの各展示はどこもアートファンで賑わっていた。

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ShugoArts. Photo: Keizo Kioku

この「G-tokyo」との連動企画として開催された「アートと建築:今わたしたちが表現したいこと」トークセッションは、現代美術と建築の領域を相互に参照し表現の可能性を再定義するアーティストと建築家によるシンポジウムだ。その中で、「G-tokyo」のシュウゴアーツで作品を展示していた金氏徹平と若き女性建築家である永山祐子のセッションでは、それぞれが自分の作品についての解説を行い、相互に共通する視点や感性などについて話し合われた。金氏徹平の作品は既製品を使用して立体品を制作、すでに存在するものをあるルールに基づいて再構築していく。永山祐子の作品には、光や鏡などを駆使しイメージの増幅などを特徴とした空間作品などがある。金氏は既製品を集積し、永山はイメージを集積するとも言えるかもしれない。二人は、日常的なリアリティの中に見出すその振幅を表現する共通性を持っているようだ。
なお、このシンポジウムは2010年1月下旬にスタートした「A.A.R.」(ART and ARCHITECTURE REVIEW)という新しいウェブメディアと「G-tokyo」との共催で行われた。建築家を中心とした編集チームによって、建築とアートの表現の可能性を探るメディアとなっている。

このようにして、アートの胎動を感じる特別な3日間は幕を閉じた。

G-tokyo 2010
会期:2010年1月29日〜31日(29日は関係者のみ)
会場:森アーツセンターギャラリー
住所:東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52F
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
info@gtokyo-art.com
https://www.gtokyo-art.com

Text: mina

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