G-TOKYO 2010
Koyama Tomio Gallry. Photo: Keizo Kioku
小山登美夫ギャラリーの「サイトウマコト/映像の記録と記憶」展では、『単なる映像を絵画にするという作業を通し、キャンバスに落とし込むことによって、 呼び起こされる記憶のズレを確認し、何が見えてくるのかを知りたい。』(サイトウマコト)というコンセプトからつくられた作品を発表。
TARO NASU. Photo: Keizo Kioku
また、タロウナスのライアン・ガンダーによる「A Whole Hole」の展示は、東神田にある同ギャラリーでも連動企画として別作品を発表されていた。
Ota Fine Arts. Photo: Keizo Kioku
オオタファインアーツでは2008年3月に勝ちどきに移転後、活動に加わった樫木知子など若い作家を中心に展示。その中で草間彌生、小沢剛なども併わせて紹介し、孵化の季節のような形やスタイルは進化し続けているがどうやって飛躍していくかが今後も楽しみな作家を集め、立体、ビデオをも含め幅広く展示。写真の作品はイ・スギョンという韓国ソウルの作家で、「Translated vase」。韓国で李朝時代から続くスタイルの伝統的な工房で、破損したり破棄された破片を集め組み上げた作品だ。彼女自身では破片に手を加えることはなく、金継ぎのような手法はエポキシ樹脂でまずは繋げ、その上を24金の金粉で覆っている。失われた価値が再びそのものだけを集積し、新たに形づくることで新たな価値と造形としての生命感を再び息吹かせるような美しい作品だ。
SCAI THE BATHHOUSE. Photo: Keizo Kioku
SCAI THE BATHHOUSEでは作家の名和晃平キュレーションによる、『マテリアルや技術的なアプローチとしては相互に対応しながら、しかし全く別のディメンションで表現を繰り広げている作家達による異空間を構成』(同ギャラリー)。
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