FITC 東京 2009

HAPPENINGText: Kayo Tamura

更に、インタラクティブの分野を代表するグラント・スキナーは、Flashの基本的な最適化のセオリーとパフォーマンスのベンチマークの手法を紹介する「クイック・アズ・ア・フラッシュ」のプレゼンを披露した後、最後の1組となるプレゼンテーションは、ビッグ・スペースシップ社のジョシュア・ハーシュにより行われた。

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Presentation by Grant Skinner “Quick as a Flash” Photo: FITC TOKYO 2009

今回初来日した、ジョシュア・ハーシュは、以前はロックスターという面白い経歴を持ち、FWA最多受賞企業であるビッグ・スペースシップ社の所属である。映画よりもかっこいいウェブサイトを作ることで有名になったというビッグ・スペースシップ社の社内プロジェクトとして、「ビジュアル・テーブル・サッカー」や「パーフェクト・モンキー・タンクパンツ」などの実験ゲームを紹介した。

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Presentation by Joshua Hirsch “Big Spaceship: Digital Creative Agency” / Photo: FITC TOKYO 2009

パーフェクト・モンキー・タンクパンツはゲームの実験として制作され、会場ではゲームのデモが行われ会場をわかせた。自社のロゴアニメーションの制作過程も紹介され、デジタルだけではなく、アナログでつくる現場も見ることができた。

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Photo: FITC TOKYO 2009

会場は新橋のベルサール汐留で行われ、スピーカーはほとんど英語のため、レシーバーでの同時通訳となり、机にはiPhoneやパソコンが置かれ、勉強会のような雰囲気であった。ほとんどの席が埋まっており、大盛況だった。イベント終了後には近くでアフターパーティーがあり、スピーカーと直接ふれあえる機会もあった。世界のトップFlashデザイナーのプレゼンが聞ける一日はとても充実しており、有意義な時間となったのではないだろうか。東京での次の機会を期待したい。

FITC Tokyo 2009
会期:2009年11月28日
会場:ベルサール汐留
https://www.fitc.ca

Text: Kayo Tamura

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