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信國太志

PEOPLEText: mina

着こなしについて、何かアドバイスをいただけますか?

着こなしとは、テクニックではなく自分らしくあることなので、人それぞれだと思います。今は全てが着崩された時代なので、若い人ほどストリートなスタイルにどこかドレスアップする楽しみがあってもいいかもしれません。

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05-06 A/W TAISHI NOBUKUNI

信國さんがデザインされる衣服には、そのデザインコンセプトから明確な意思や思想のようなものを感じます。信國さんは「衣服とは魂を包むもの」と何かのメディアでもお話されていましたが、ライフスタイルの中で「着る」という行為をご自身はどのように受け止めてらっしゃいますか?

異性にもてたいか、自分で満足するかの二通りのうちの後者です。そして、そこにはアイデンティティーを表現する記号性があり、例えばショーツの丈。膝上短めだとアメカジ、膝下だとBボーイ、スケーターといったように、着こなしはその人のアイデンティティーを表します。人間はいつも心の鏡で自分をチェックし、そこから自意識が形成されます。自然に優しい衣服を着ると優しくなるみたいな。
「着る」ことは物理的に必要であることと、前述したように、自分が何者であるかを表現することに関わってきますが、自分自身においても自己規定のような意味で、意味を持ちます。“エコロジカルな意識を持つ私”というものを、そのような衣服を着ることで自ら意識するかもしれません。そのような“私”が、そのような意識を行動に表せば、何かが変わるかもしれません。

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06-07 A/W TAISHI NOBUKUNI

自身のブランドを通して一番伝えたいメッセージ、あるいは表現したいことを教えてください。

背景として環境のことや様々なことがありますが、結局、かっこいい服が作りたい。それだけです。
ついでに色んなことを感じたり考えるきっかけになればいいですが。その服を着た自分のその周りとの繋がりとか。人、自然。

信國さんのオンリーショップである「13」のショップ名には、どんな想いが隠されているのでしょうか?

西洋的な迷信への疑問。4は果たして悪い数字でしょうか?

信國太志(のぶくに・たいし)
1970年、熊本生まれ。BOTANIKA, TAISHI NOBUKUNIデザイナー。
1996年、セントマーティン美術学校、修士課程修了。1998年、TAISHI NOBUKUNI設立。2005年、毎日ファッション大賞新人賞受賞。2007年、BOTANIKA, TAISHI NOBUKUNIの2ラインを展開。
http://www.taishi-nobukuni.co.jp

13 THIRTEEN(13 サーティーン)
住所:東京都港区南青山5-4-44 ラポール南青山54 111号室
営業時間:11:00〜20:00
TEL:03-5778-6113
http://www.botanika.jp

Text: mina

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