ザラ・ウッド

PEOPLEText: Waiming

プロジェクトを進める上で重要となる基準は何ですか?

自由に創作するというのが重要ね。クライアントと私自身の間の信頼関係には決定的だと思う。もしクライアントとちゃんと信頼関係を築けるなら、それが9割ね。私はラッキーだと思うの。だってクライアントは私の作品やスタイルが好きで連絡をくれるのだから。コンセプトのあるものも好きです。

次の予定は?

特にこのバンドっていうのは考えられないけど、ミュージシャンと一緒に活動したいです。脚本を作って、ダンスカンパニーや劇場などと仕事できたら素晴らしいですね。凄く興味があるのは、「Small Wonders」のヴィンテージボックスやロケットペンダントにぴったりフィットするような作品をつくること。あと、機能的なアートウェアなど、もっとジュエリーの活動もしたいです。

今は子供向けの本2冊を制作中で、お話を書いたりイラストを描いています。また、大学生に講義も行っています。常に沢山の学生から連絡があり、彼らに協力したいと思っています。芸術で生計が立てられるかどうかというのは私が大学にいた時の頃からあんまり変わってないみたいですからね。

それは何か「自分の道の見つけ方」みたいなこと?

それは答えられない質問ですね。その答えはいつも相手次第です。じゃなかったら意味が無いですから。私はアドバイスと経験してきた例をお話できるだけ。

正直に言うと、人って多くの時間迷ってると思うのです。たまに人生の分岐点が1時間おきに現れるかもしれないけど、進み続けなくては行けない。だってそれが私たちにできる全てですからね。でもその道を楽しむのも忘れては行けない。ここが忘れがちなのだけどね。

キングコングの中のセリフで『情熱か才能かどうか決めるのは君だ』というのがあります。望むならどちらもだけど、情熱だけであれば難しくないでしょ?

人はよく旅行中に良いインスピレーションが浮かぶと言いますが、あなたはどう?

そうね、私、旅人ですから。日本に旅行した時はすごく良かったです。東京に1ヶ月いて、京都と南の街にも行きました。2年前の話です。東京で迷子になったのさえ楽しかったです。

そこで何を得ましたか?

ほとんどの旅行経験で言えるのが、相違点と共通点ですね。例えば、なぜか分からないけど、どこかの地下鉄駅を降りたら「第三の男」のサントラの最初の数小節が聞こえるというのが凄く好き。

道に迷ったときに偶然できる貴重な体験ってあるものね。あと、電車がとても便利でした。

その経験は何かの形で作品に影響しましたか?

はい。ただの影響以上なものがありました。個人的なものですが。でもまだ何かのテーマとして使ってはいないですね。

Text: Waiming
Translation: Haruka Kibata

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