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「ミニマム インターフェース」展

HAPPENINGText: Mariko Takei

ミニマム インターフェース展
「reacTable」セルジ・ジョルダ、マルティン・カルテンブルネル、ギュンター・ガイガー、マルコス・アロンソ、ポンペウ・ファーブラ大学 ミュージック・テクノロジー・グループ [スペイン]

スペインのポンペウ・ファーブラ大学 ミュージック・テクノロジー・グループによる「reacTable」は、トップミュージシャンにも多くのファンがいる話題の電子楽器です。テーブル上の、機能を効果的に振り分けたブロックを自在に動かすことによって、音楽と映像を作り出す新しい発想の電子楽器で、複数の参加者で、同時に操作を共有できるのが特徴です。観客が実際に操作して、体験することができるインスタレーション形式の展示は、日本初公開となります。

ミニマム インターフェース展
「純粋φ – Abstract Fluid Interface」久保田晃弘

久保田晃弘の「純粋φ – Abstract Painterly Interface」は、作品のフィールドに立つと、4つのデジタルカメラ(=コンピュータ)が人をサーチし、カメラ眼に入ってくる光の流れをデータとして読み込みなす。その光の動きを解析するコンピュータプログラム(オプティカルフロープログラム)をドット模様へとデフォルメします。それにより、大きなスクリーン上には、ある種の動く絵画があらわれてきます。この作品は、光学インターフェースとしての眼を意識させる、映像抽象絵画といえます。

ミニマム インターフェース展
「Depth of the Field – Processing Photography Blink Series」高尾俊介

高尾俊介の「Depth of the Field – Processing Photography Blink Series」は、鑑賞者の無意識のまばたきを検出し、その開閉ピッチによって大画面のスライドショーをコントロールするインスタレーションです。時間を遮断する写真の存在について、改めて考えようとする作品といえます。

ミニマム インターフェース展
「Card play」ザカリー・リーバーマン、テオドア・ワトソン

最後に、ザカリー・リーバーマンテオドア・ワトソンによる「Card play」は、メディアアートに使用され始めた新しい開発環境 openFrameworksを使用し、実物のトランプカードをインターフェースとして、カメラ映像で取り込みながら、画像認識と映像と音をリアルタイムで反応処理する作品で、本展のために制作された新作です。

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