ブルーノ・ディコラ

PEOPLEText: Yurie Hatano, Mariko Takei

あなたの作品のなかでは、動物たちが印象的で重要なモチーフになっています。そしてその動きはシンプルでありながらもリアルな感覚に満ちています。あなたの生活の中で動物は身近な存在だったのですか?

私は、動物たちは人間よりも賢いと信じています。私たちが知らない何かを彼らは知っています。ですが私自身は動物たちをテレビや動物園の中でしか接したことがありません。「動物としての帰還」の冒頭のシーンは、私が自分の飼っている猫を撮った写真からインスパイアされたものです。

Bruno Dicolla
Virose, 2005

あなたの作品では、色使いや、点描、模様等といった背景もとても独特です。それについて教えてください。

ブラジルではそこかしこで、独特の模様をした舗道が見られます。長年にわたって目にしてきたそれらに影響を受けていると思います。それと、私の壊れたテレビも時々素敵な模様を作り出している事があります。

なにか影響を受けたことや、人、出来事はありますか?

家族と友達、道で耳にする会話と、毎日眼にする出来事です。多分。

Bruno Dicolla
The International Illustrated 3rd Issue, 2008

今回手がけていただいたカバーデザインについて教えてください。

ある少女に会って、その子がちょうどこんな感じだったのです。彼女はデスメタルとかそういう類のものが大好きで、とても格好よかった。でもその後二度と会う事はできませんでした。

次にしてみたい事は何ですか?

新しいバンドを作って、新しい映画を撮って、新しい自転車を買いたいです。個展をやるかもしれません。でも今のところは展示のためのアニメーションを仕上げるのに忙しくて、完成するのが待ちきれません!

シフトの読者にメッセージをお願いします。

あなた自身のために、感じたままに行動してください。他人がどう思うかなんて気にしないで。

Text: Yurie Hatano, Mariko Takei
Translation: Shiori Saito

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