NIKE 公式オンラインストア

オーバーチュア

PEOPLEText: Yurie Hatano

DOTMOVフェスティバル上映作品「Bryum & Kapok: A Memory」について聞かせて下さい。

これは、歴史や時間から少し離れた所にある、でもどこか懐かしい感じのする森の中に住むふたりのモンスターの物語です。午後、山を囲む静かな森のお気に入りの場所でくつろいで考え事をしている、フワフワで明るい毛並を持つ「カポック」と、遠い山岳地帯から、カポックの住む森が囲む山のてっぺんに移り住んできた、体を緑の苔に覆われた固い肌の「ブリアム」。


Bryum & Kapok: A Memory © Overture

三部作の第一弾である「A Memory」は、ハウシュカの「Eltern」という素晴らしい曲と共に、カポックとブリアムというそれぞれのキャラクターを紹介しながら、森の中でカポックがブリアムを見つける所までのお話です。

ドイツの音楽家ハウシュカとのコラボレーションのきっかけや、現在制作中の作品について教えていただけますか?

昨年の秋、ツアーでアメリカに来ていたムームに会うために公演を見に行った時、一緒にツアーをしていたのがハウシュカでした。そこで出会った後、私達の作品を見てくれた彼から連絡があり、何か一緒に作ろうという事になりました。それから何度かメールで話し合って行く中で、彼の音楽を使った、ミュージックビデオと短編アニメーションが混ざった様な三部作の映像作品のアイディアが出て、二人のモンスターが出てくる森の中の話にしようと思いつきました。

ブログには、作品紹介だけでなく、日々からの一コマが写真と共に綴られていて素敵ですね。風景は作品に出てくるシーンのようにも見えました。日常の環境や自然が作品に影響されていると言えますか?他に、影響を受けているものはありますか?

日常の環境、特に自然の出来事や在り様には多くの影響を受けていると思います。そして、その時の二人の状況や置かれている場所なども、作品の内容に大きく関わってきます。食べるものや運動量などによっても、作るものは全く変わると最近感じています。

他にも、神話・伝説・民話など形を変えていろんな場所で伝えられてきた話や、沢山の音楽、そして音楽を自分たちで作ってその中に入る事もインスピレーションを受ける元になります。

続きを読む ...

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
アドリアン・M/クレール・B
MoMA STORE