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マジカル・キャンプ 2008

HAPPENINGText: Mariko Takei

2日目の早朝、一度迎えた青空も、丈青 + 一十三十一(ヒトミトイ)のステージでは、朝靄が立ちこめ、 一十三十一の歌声とともに幻想的な空気感を漂わせていた。

マジカル・キャンプ 2008
丈青 + 一十三十一 Photo: Ryoichi Kawajiri

そしてCALMの朝8時頃、ようやく青い空と暖かな太陽が雲の合間から姿を見せた。カム・レイン、カム・シャイン(Come Rain, Come Shine)。まさに、太陽も雲も霧も、何もかもを受け入れて様々な顔を見せてくれたステージは、Hiroshi Watanabe&曽我部恵一 による演奏で幕を閉じた。

マジカル・キャンプ 2008
Photo: Naoko Hirose

「カム・レイン、カム・シャイン ステージ」と対面するレストハウスをエスカレーターで上階へ上がりきった左手、その扉を開けると「マジカル・パーティ・ボックス」のステージがある。天気に左右されることなく、インドアステージを楽しめるこの「箱」は、28組ものアーティストのDJプレイがノンストップで詰め込まれたお楽しみボックスだ。ここは、もともとスキーヤーがくつろぐ食堂がある場所。ボックスシートに座ってプレイに耳を傾けたり、ステージ前で踊ったり、オーディエンスは、思い思いにここでのひと時を楽しんだ。

マジカル・キャンプ 2008
Photo: Naoko Hirose

ここの入り口を挟んで、ステージとは反対側にあるのが「スノー・ラウンジ」。「Snow」を感じさせるチルアウトスペースとなっていて「No More Hot」をテーマに映像を上映。シュレッダーのゴミで作った、雪山をイメージさせるクッションに羊毛ランプなど、ふわふわとした空間が広がっていた。

マジカル・キャンプ 2008
Photo: Naoko Hirose

レストハウスの建物を出たところ、山の中腹に広がるテントサイトの中にあるのが、今年初となる「マウント・ガーデン・ステージ」。キャンパーのためのステージだ。こぢんまりと、ひっそりと、佇むその白いティピでは、オーディエンスとの距離の近さもあるためか、小さいながら迫力あるステージを楽しむことができた。

北海道出身のアーティストが多く、音楽ジャンルは様々。夜にはティピを照らす照明以外には、道しるべのように置かれた炎が数カ所あるだけ。ティピから聴こえてくる音は、暗闇に吸い込まれていくかのようだった。見上げた夜空には、2日目の天気に期待できる程の星が沢山煌めいていた。

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