W+K 東京LAB「TOKYO.点」

THINGSText: Vicente Gutierrez

ではビジュアルの話に戻りますが、ビジュアルは本当にWKTLABの強力な特徴の一つですよね。アーティストのビジュアル・アイデンティティは、どのように作っていくのですか。

全てのアーティストは、それぞれのクリティビティ、テイストに、ハイブリッド表現の可能性を沢山持っていますので、そこはとても自由です。WKTLABは、アーティストと一緒にやることに一度合意すれば、彼らには、普通のレーベルではあり得ないような多くの自由を与えます。

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Hifana Live in action. Tokyo Ten Party. Tokyo, July 2008. © Keita Suzuki (PLOT. Iv04)

またWKTLABは、アーティストと、とてもタイトなコラボレーションをするアプローチをとります。彼らのクリエイティビティの可能性を引き出し、その表現をより高い、次のレベルに引き上げるためです。またビジュアル面で言えば、アーティストとのコラボレーションは常に五分五分です。こういうアプローチは、アーティスト達を魅了してきたようで、最近は、ビッグネームも含めて、多くのアーティスト達が一緒に活動することに興味を持ってくれ始めています。おそらく、こういったアプローチや、創造性に対するテンションをWKTLABの作品から、感じとってくれているだと思います。

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A taste of Hifana’s live visuals. © Keita Suzuki (PLOT. Iv04)

ハイファナについてはどうですか、彼らもビジュアルの印象が強いですね。

そうですね、ハイファナに関しては、とても密接なコラボレーションをしてきました。彼ら自身がイラストレーターで、彼らの描くキャラクターを、さらに発展させ、アニメーション化するサポートをし、アイディアやストーリーを一緒に考えてきました。まさに五分五分のコラボレーションですね。僕は、彼らと、WKTLABのビジュアルチームとの間に立つ役です。本当に刺激的な関係でやってきたと思います。

そしてここで、パッケージも重要な役割になってくるというわけですね。

その通りです。パッケージは、僕達がこだわり続けたい表現形態の一つです。LABが音楽をどうプレゼンテーションするかという点において、重要で大きな位置を占めています。
もちろんそこには音楽があって、映像があって、ライブイベントもあるのですが、パッケージという表現の形態には、これからもフォーカスし続けたいと思っています。アーティストにとってもリスナーにとっても魅力的なことですから。

WKLABの次のプランを聞かせてください。

沢山あります!今はWKTLABモバイルサイトの企画段階で、2008年末か来年の初めに立ち上げを予定しています。
また次のリリースはジェマパーで、11月後半に予定。
鎮座ドープネスのデビューアルバムも今年末までにはリリースしたいですね。今は音楽制作の途中で、ビジュアルはラフなアイディアしかありませんが、鎮座にとって、きっと素晴らしい第1弾リリースになると思います。
それからハイファナのサードアルバムも、来年にリリースする予定です。これまでで、一番大きなリリースプロジェクトになると思います。

この後も盛りだくさんですね。全て楽しみにしています!池田さん、ありがとうございました!

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W+K 東京LAB「TOKYO.点」
仕様:Color、DTSステレオ、85分
販売元:東芝EMI
発売日:2008年7月16日
ASIN:B0019N1QUA
https://www.wktokyolab.com/ten/

Text: Vicente Gutierrez
Translation: Yurie Hatano

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