SYNTHETICTIMES 媒体中国 2008

- - - - -

SYNTHETICTIMES 媒体中国 2008

中国美術館での展示は、屋内4500平米と屋外2000平米の非常に大きなスペースを使っている。屋内会場だけでも国立新美術館でのメディア芸術祭の展示スペースの2倍以上にもなる。世界29ヶ国からのアーティストの作品が「身体を超えて」「感情的なデジタル」「組み換え型リアリティ」「ここでも、そこでも、どこでも」の4つのテーマに沿って展示されているが、作品ごとに割り当てられているスペースも広く、また作品の持つ世界観を丁寧に見せようとしていて非常に好感が持てるものであった。


SYNTHETICTIMES 媒体中国 2008

展示作品は40点余り、アルス・エレクトロニカをはじめとする欧米の有力なメディアアートフェスティバルで、この数年話題になった作品も多く含まれている。印象としては6~7割ぐらいがそのような作品であろうか。あまり難解な作品は少なく体感的な理解しやすい作品が多く選ばれていた。世界レベルでの選りすぐりのメディアアート作品がずらりと並ぶのだから面白くないわけがない。日本だけでなく欧米でもなかなかこれだけの作品が揃うことは少ないのではないか。

SYNTHETICTIMES 媒体中国 2008

そのような作品に混じって中国人アーティストによる作品や、日本や韓国などアジアからの作品がある。日本からは唯一エキソニモの『Object B VS』が出展している。エキソニモによると海外フェスティバルに出展していたのをキュレーターのザン・ガーが見て声がかかったとのこと。個人的には中国に来たのだから中国やアジアの作品をもっと見たかったというのも正直な感想。

SYNTHETICTIMES 媒体中国 2008

日本からの展示は少なかったが、サテライト会場である天安門東側の北京皇城芸術館では、「文化庁メディア芸術祭」の映像作品が上映。中国では日本動漫(アニメとマンガ)は人気が高いが、今回のメディア芸術祭上映もきっと人気を集めることだろう。

SYNTHETICTIMES 媒体中国 2008

全体としての感想としては、最近見たメディアアートの展覧会のなかでも規模的にも内容的にもすばらしかったのだが、何か物足らなさを感じたのも事実である。それは多くの作品が海外のフェスティバルなどですでに評価を受けたものであり、中国自らが新たな概念を世界に向けてプレゼンテーションするといったタイプの展覧会ではなかったからだと思う。
ただそのようなことは彼らも重々承知の上で、まずは中国の若い世代に世界レベルのメディアアートの現状を体験させ、中国ならではのメディアアートをアピールしていくのは次の段階でと考えているのかもしれない。

媒体中国2008 (SYNTHETICTIMES-Media Art China 2008)
会期:2008年6月10日~7月3日
会場:中国美術館(中国・北京)
住所:中国 北京 東城区五四大街1号
TEL:(010)6401-6234

Text and photos: CG-ARTS協会文化庁メディア芸術祭事務局」

文化庁メディア芸術祭ブログより転載

【ボランティア/プロボノ募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
コントワー・デ・コトニエ公式通販サイト | 2016 SUMMER SALE
MoMA STORE