Okkervil River

最終日は、カリフォルニア出身のオッカービル・リバーの熱烈なポップロックでなければ、スタートできなかったと思わせるほどのものだった。ウィル・シェフがリードするオッカービル・リバーは過去の三枚のアルバムの曲とカバー曲を披露した。

Devastations

そのすぐ後、オーストラリアのデバステーションズが暗黒で憂うつなロックの一面を披露した。デバステーションズは最新アルバム「Yes, U」を、過去にリリースした２アルバムよりも力強くそして感情的に披露した。

Stephen Malkmus

元ペイブメントのスティーブン・マルクマスを彼の新バンドと一緒に見るのはとても興奮するものだった。スティーブン・マルクマスを見ると、彼がペイブメントで築いた素晴らしい時代を思い出す。また、彼が再び新しいバンドで今なおロックし続けるのを見るのは素晴らしいことだ。

ロックとロックすることについて語るとき、J・マスシスとルー・バーロウ、ムフの3人のベテラントリオがなぜ北アメリカのインディーロックで最も影響力のあるトリオなのかが分かる。J・マスシスがマーシャルのアンプに囲まれ中で、スピードのあるディストーションギターを引くコンサートはすばらしかった。バンドは数年前に10年ぶりに再結成した。今でもなおインディペンデント・ロックシーンで引き合いに出されるバンドである。

Morente Omega with Lagartija Nick

ロックデラックスステージの雰囲気を完璧に変えるため、様々なスタイルが融合した素晴らしいフュージョンバンドが登場した。モレンテ・オメガとラガーティジャ・ニックによるショーである。このフュージョンはフラメンコにおける偉大な人物、モレンテ・オメガと、メタルロックバンドのグラナダ・ラガーティジャ・ニックの共演によるものである。フラメンコのルーツ、ダンサー、ギタリスト、そして歌声が、ロックバンドのパワフルなギターサウンド、ベース、ドラムと一緒になるのを見るのは、とても素晴らしいものだった。

Tindersticks

フラメンコとロックの結合を見た後は、もう一つの伝説的なバンドの時間が来た。ハングリー・ソウという、バンドにとって何年もレコーディングスタジオを離れた後に作った新アルバムは、ノッティングハム出身のティンダースティックスをプリマベーラに呼ぶ口実にされた。

Shellac

もう一つ力強いコンサートはATPステージにて行われた。このバンドは、スティーブ・アルビ二がリーダーで、ボック・ウェスタン、トッド・トレイナー、シェラックによるバンドで、彼らのアルバム「Excellent Italian Greyhoud」が披露された。このショーは力強くエネルギッシュなショーだった。このバンドは、３年前にもプリマベーラで演奏しており、その時の演奏はその年の最も素晴らしいコンサートの一つだった。観衆はそれを覚えているようで、彼らを再び見ることができるのを待ち遠しく想っていたし、バンドはその観衆を失望させなかった。

Animal Collective

プリマベーラでの常軌を逸した３日間は、これまでのプリマベーラの中でも一番のものではないだろうか。そして、最期にはパーティの閉会と退散へと締めくくる、壮麗で分類のしようのないバンド、アニマル・コレクティブが登場し、彼らがなぜ、昨今最もエキサイティングなバンドであるかを見せつけた。アニマル・コレクティブの意表をつくサウンド、常軌を逸した実験と発するエネルギーはエステラダムステージを虜にした。

それはエステラダムプリマベーラサウンド2008の締めくくりのために完璧なものだった。私はいくつかのコンサートで雨が降っていたことを伝えられてが、全く気付くことはなかった。プリマベーラサウンドは、一つの素晴らしいコンサートからまた次の素晴らしいコンサートに行く間にさえ、あなたに息つく暇もあたえなかっただろう。

また来年会おう！

プリマベーラ・サウンド 2008
会期：2008年5月29日〜31日
会場：フォーラム・バルセロナ
http://www.primaverasound.com