デザイニング展 2008

HAPPENINGText: Yuko Matono

今年で4回目を迎えるDESIGNING展は「ON」をテーマに福岡市内約50カ所で開催された。今年のメイン会場イムズでは、全ての出展の“かけら”を集め、DESIGNING展のエッセンスが一目で分かるインデックスを構成。ここから市内各所に散らばった会場に足を運んでもらうハブ的な役割を担っていた。また、インデックスの会場は、ダンボールやガムテーブなど普段誰もが目にするありふれた素材を利用しながら、そこに「DESIGN」という切り口が加わるとどうなるか、というプレゼンテーションでもあった。

DESIGNING展 2008

インデックス横のイベントスペースでは、会期中ほぼ毎日イベントを開催。26日にはデザインプロジェクトMILEと電子工作キットのエレキットがコラボレーションし、ボイスレコーダーを手作りするワークショップが開催された。親子でボイスレコーダーを組み立て、パッケージは自分の好きなようにデザインする。デザインは特別なものではなく、自由で身近なものだと小さな子ども達にも体験できただろう。

DESIGNING展 2008

他にもメイン会場では、広島を拠点に活躍する若手建築家の谷尻誠展や、献血×デザインを提案するピンクの鈴献血、オランダで普及しているエコな取り組み「NO JUNK MAIL STICKER」のコンテストなど、ジャンルを問わず誰にでも参加でき楽しめるイベントが開催されていた。

また、メイン会場からほど近いVIOROでは「ぬるまゆ」と題したDESIGNING展プロデュースの学生展も初めて開催。ダンボールの被り物や野菜の花を使った作品など、学生の目から見た「福岡とは?」「デザインとは?」のメッセージを街行く人たちに投げかけていた。

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