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ロバート・サイデル

PEOPLEText: Yurie Hatano

他にはどのような作品がありますか?

僕のウェブサイトでは、抽象的なナレーションと僕のペイントと3Dスタイルをミックスしたいくつかのショート作品を見ることができます。例えば「E3」は、イギリスで過ごした3ヶ月間の日記です。この手の作品は、資金を得るのが難しいので、個人的な作品は自分で調達します。

ロバート・サイデル
“processes: living paintings” Phyletic Museum, Robert Seidel, 2008

しかし時々、面白い依頼があったりして、最近では大規模なイェナにあるPhyletic Museum建築の投影を行いました。「processes: living paintings」といいます。僕の好きなインスピレーショナルな生物学者でアーティストのエルンスト・ヘッケルによるミュージアムの100周年記念として作られました。外の35m x 16mの大きさの3つのプロジェクター、内側からのライトに、サウンド効果と環境効果。2008年冬の一日だけの公開にも関わらず、約2万人が訪れました。言い表せない何かに魅了され、凍える寒さの中15〜20分ほど立ちすくむ人々を思って未だに感動します。

技術的な部分を教えていただけますか?どのようなツールを使うのでしょうか?

基本的には、スリーディーズ・マックス、アフター・エフェクトとプラグイン、スクリプトを使います。特別なことは何もないです。どのハリウッドスタジオも、誰もが使い方を知っている有能なツールを使うように。フルタイムで一緒に仕事をしてくれるプログラマーがいて、自分ではできないアイディアを出してくれたらと思います。日々の仕事にはエネルギーを奪われますし、すでにパソコンの前で時間を過ごしすぎているので。

4月よりスタートのジャパン・ツアーについて教えてください。

昨年、僕は映像作家のマックス・ハトラーに、ドレスデン映画祭のアニメーション・エクスチェンジ・フォーラムで会いました。僕たちは仲良くなり、オーロラフェスティバル(イギリス)でライブをしました。マックスはロンドンにいて、僕たちは二人とも商業的なプレッシャーから距離をおくことを必要とし、また新しいインスピレーションを求めていたのです。二人とも日本のカルチャーに魅せられていたため、しばらくそこで過ごしてみようと計画しました。元々は日本の癒しの部分を求めていたわけですが、とてもいい反応を得た今、東京、京都、神戸、大阪、名古屋という大々的なツアープランをもち、オーディオビジュアルのライブセットを披露。アートスペースや映画館、フィルムフェスティバル、大学などで、トーク、上映を行います。4月22日から5月27日までです。是非ツアープランをチェックして遊びにきてください。このインタビューを受けながらも、楽しみで仕方ありません。どうなることやらまるで検討もつかないですから…。

その他に予定はありますか?また、この後どのようになっていきたいですか?

ジャパンツアーの後には、とても穏やかな雰囲気で次の作品に取りかかりたいです。それには、休みも取りたいと思います。個人的な作品以外では、新しい建築的なものや、シネマの挑戦、プログラマーや専門家チームとのコラボレーションで、より複雑なプロジェクトを自分の仕事を増やさずにすること、などがあります。ここ数年、少しずつ手助けをしてくれる素晴らしい人たちに沢山会っているので、時間はかかってもいつか実現するのではないかと信じています・・。

読者にメッセージをお願いします。

周りの全てにインスパイアされよう!

Text: Yurie Hatano

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