第5回目ベルリン・ビエンナーレ

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ノイエ・ナショナルギャラリーはミース・ファン・デル・ローエ設計の戦後のベルリンを象徴する建築で、現在は首都の主要な展覧会空間としての機能を担っている。今回のビエンナーレでは地上階部分を使用して展示を行い、地下階では同美術館のコレクション、しかも比較的新しいものを中心とした展示を行っている。若く新しい作品を地上に開かれた場所に、既に選ばれた作品を日の光のあたらぬ地下に、その様なメタファーとして状況を解釈することも可能かもしれない。


第5回目ベルリン・ビエンナーレ
Nationalgalerie, Daniel Knorr, 2008

会場の入り口には、大きな拳をフレームでかたどった彫刻が大空に向かって直立している。その向こうにノイエ・ナショナルギャラリー本体が見える。屋根の軒先には各国の国旗を連想させる配色の布が目に入る。それぞれピトル・ウクランスキ、ダニエル・クノールの作品。

第5回目ベルリン・ビエンナーレ
Deutsches Volk – Deutsche Arbeit, Goshka Macuga, 2008

建造物の中に入るとパオラ・ピヴィによる巨大な柵のような立体作品の向こうに、黄色い立体の上、ガブリエル・クリの作品の上にあたかも無造作に荷物が並べられている。この会場には、普段はちゃんとしたクロークがあるにもかかわらず、である。あたかも来場者が作品の一部を形成している様な少し風変わりで不用心な風景を目の当たりにしつつ奥に進むと、ゴシューカ・マクーガのガラスを利用した作品が目についた。この美術館はガラスによって外部との空間を区切っているため、作品のシルエットも向こう側の風景をきりとり印象的な形を見せる。そういう構造的な呼応をその作品が実現しているかのようだった。

第5回目ベルリン・ビエンナーレ
Pygmalion, Nashashibi/Skaer, 2008

高さを利用したロサリン・ナシャシビ/ルーシー・スキャーの一連の作品群、ヤコブ・ミショリ、パウリナ・オロウスカ絵画作品、スザンヌ・クリーマンの写真作品、テェア・ジョルティヤツェの立体作品等印象的だった。

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