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「古くて、新しくて、借りもので、ブルーなもの」展

HAPPENINGText: Francesco Tenaglia

バリー・マッギーの制作する、過度に飾り立てたオプ・アートは見る人の感覚を襲う。また、エド・テンプルトンの『失われた唾液への追悼』は、恋仲の男女のセンチメンタルでナイーブなモンタージュ写真にも見える。

Something Old, Something New, Something Borrowed, Something Blue.
Phil Frost, Swamp Bucket, 2008

フィリップ・フロストの絵画は複雑な色と形によって作られている。作品には興奮性が漂っていて、強迫観念やアンフェタミン依存によって起こる幻覚によるイメージや、60年代のサイケデリックポスターを思い起こさせる。

Something Old, Something New, Something Borrowed, Something Blue.
Clare E. Rojas, Untitiled, 2008

クレア・E・ロジャスの作品は可愛らしく民俗的だ。長く忘れられたシャーマン文化の視覚文化の遺産を再現した作品のように見える。展示のタイトルは迷信を意味し、幸運を導くものとして、結婚する際にもたらされるべきもの。そしてその隠喩は、核心を突いている。しかし、展示で見ることのできる歴史的でなおかつウルトラヒップなアメリカアートの成長はすでに終息しているのではないだろうか。もしあるとすれば、若者が懐かしさへの魅力を求めるか、もっと活発で大胆な方向へ進むかどちらかであろう。

Something Old, Something New, Something Borrowed, Something Blue.
会期:2008年2月20日〜3月30日
会場:Marella Gallery
住所:8 Via Lepontina, 20159 Milano
https://www.marellagallery.com

Text: Francesco Tenaglia
Translation: Masanori Sugiura
Photos: Courtesy of Marella Gallery © the artists

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