NIKE 公式オンラインストア

CHILLICHILLY(チリチリ)

PEOPLEText: Kyoko Tachibana

建築を専攻されていたと伺いましたが、デザインをする上で、建築では味わえないプロダクトデザインの魅力とは何でしょうか?

そうですね、プロダクトデザインは明らかに建築と比べて規模が小さいです。僕たちがそれで好きなところは、ユーザーととても親密なデザインであって、日常的に触れられるということです。

チリチリ
シルエット・ベイス

チリチリのデザインは、見た目のデザインだけではなくちょっとした仕掛けがあるのが特徴的ですね。「デザインは生活の中にあるアートを見つけること」をモットーにされていますが、このような発想は日常のどのようなところから生まれるのでしょうか?

例えば、シルエット・ベイス。僕はずっと「ルビンの壷」反転効果の考察がとてもおもしろいと思っていたのですが、それで、もし互いを見合った2つの姿が夢のような夜のシーンをこの背景と共に迎えられたら、それはただ交互に見つめるよりも、とても素敵だと思いました。ですから、これは僕の興味あるアートと生活の中から選んで、デザインに反映させたもの、ということになるでしょうね。チリチリでものを買うということは、これまで僕の見たものや体験したものを収集するようなものです。

チリチリ

チリチリは、世界中のアーティストとのコラボレーション作品・商品も発表していますが、どのような基準でオファーするアーティストを選んでいるのですか?

はい、他のアーティスト達とコラボレーションしたプロジェクトもいくつかありますね。僕は、そうしたアーティスト達の尊敬すべき作品への憧れから、そうしたプロジェクトに参加するのだと思います。他の人と一緒にやるのもいいことです。つまり、作品に対する尊敬が基本になっていること以外は、選ぶ基準は特にありません。

SCV(しずおかコンテンツバレー推進コンソーシアム)のマッチングプロジェクトに現在参加されていますが、今回のテーマ「キッズ・コーナー」で試みたことを聞かせてください。

子供の家具とは明らかに、僕が個人的に一度も追求したことのない分野です。このデザインシリーズの過程にみんなの賛同を得るのは、実際とても難しいことで、なぜなら子供にも大人にも気に入るような、ということが要求されていたからです。最終的には、子供の頃自分が好きだったものを思い起こして、お気に入りの子供用の本「Where The Wild Things Are (by Maurice Sendak)」からインスピレーションを得ることができ、デザインの基となりました。

プロダクトデザインに限らず、グラフィックデザイン、インテリアデザイン、インタラクティブデザインなど多岐に渡っていますが、今後の予定、挑戦してみたいことなど教えてください。

個人的に、グラフィックデザインと広告の分野で、自分のデザインスタジオ「BE COCO」に力を入れていきます。他の会社とのプロダクトや空間デザインも同様に。(のちほど詳細は明らかになります)。クレメントは母のために通商企業で働くことに進んでいます。ベンは展覧会のデザインをしているところです。

ChilliChilly
住所:Unit 39, Wah Lok Industrial Center, 31-41 Shan Mei Street, Fotan, New Territories, Hong Kong
TEL:+852 2543 6034
https://www.chillichilly.net

Text: Kyoko Tachibana
Translation: Yukino Kotake

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
MoMA STORE