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「キャンプ・ベルリン」展

HAPPENINGText: Yoshito Maeoka

キャンプ・ベルリン
開発好明《マウンテント》2008

その他、開発好明は、海外各地のアーティスト・イン・レジデンスを転々とした自らの経験を基に、現地で調達できる素材で作品を制作するワークショップを開催し、参加者とともに制作。

キャンプ・ベルリン
増山士郎《MOVING (from Berlin to Hamburg)》2008

増山士郎は、長時間録画が可能なデバイスを箱の中に埋め込む事により、ハンブルクまでの郵便のプロセスをビデオに収めた。今回の展示では、録画に使われた機器と、編集された映像が投影されていた。箱を覗き込む郵便にたずさわる様々な人の様子や、はたまた税関に呼び出される作家本人が映るとても刺激的な内容の展示だった

キャンプ・ベルリン
福田恵《よそ者としての -》2008

福田恵は、5つのビデオインタビューを主としたインスタレーションを展示していた。ビデオインタビューの他に、アンケート、花にまつわる記号となるオブジェ、そして本人の代替となるオブジェ。インタビューのテーマは花。国花、またその花にまつわる思い出だった。興味深かったのはインタビュワーそれぞれの花にまつわる思い出と国花の説明をする時の温度差だった。

キャンプ・ベルリン
エディン・バイリッチ《死が我々を切り離すまで》2005-2008

通路の壁面には緑色で中心に月と星、黒で十字架が張られていた。エディン・バイリッチは出身であるサラエボでの経験を移住先でインスタレーションとしてアートの文脈に載せた。もともとは戦争の犠牲者を追悼する為に、その人の宗教的シンボルを壁に貼るところから来ている。

このプログラムは次回広島で開催される。それぞれのアーティストの移動した結果、次の展開が楽しみである。

CAMP BERLIN
会期:2008年2月2日〜10日
会場:旧ベルリン市交通局中央整備工場
住所:8-11 Uferstarasse, 13357 Berlin (Mitte)
https://www.hiroshima-ap.jpn.org

Text: Yoshito Maeoka
Photos: Yoshito Maeoka

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