コレット・ニュース 1月 2008

COLETTEText: Guillaume Salmon

フランスのウエストコースト出身のギョーム・サルモンは5年以上もコレットのプレスを担当している。異文化とミクロコズムの中での楽しみ方を知る彼は生粋のパリジャンであり、これからもそうあり続けるであろう。なぜならば彼は完璧にパリの魔法にかかってしまったから!コレットライフを全うすることに誇りを持ちながら、毎月彼のお気に入りのリストを上げてもらおう。

猿の惑星
1月7日から26日まで、デニス・ストックによる『猿の惑星』展を開催。1928年に生まれたストックは、ライフ誌のヤングフォトグラファー賞を受賞した後、1951年にマグナムに参加。1957年と1960年にとった、ジェームス・ディーンやジャズミュージシャン達の写真で一躍有名に。1967年に『猿の惑星』撮影風景を撮ったこれらの写真は、ロサンゼルスの日常の中で映画のコスチュームがさらけ出されてるのがとても珍妙。
マグナムフォトの60年周年、そして『猿の惑星』の40周年を記念して、編集された銀写真プリントのポートフォリオが12点、コレットにて展示される。ポートフォリオは限定12点。

クロード・クロースキーのキューブ
クロード・クロースキーを迎え、なつかしいルービックキューブを再デザイン。彼のデザインした新バージョンは、無限で、そして無意味です。暇つぶしにはもってこいです。

ラポ・エルカン 2008春夏コレクション
ラポ・エルカンは、自分のような現代の男性に焦点をあてた、パフォーマンスとクラシシズムを組み合わせたイタリアンブランド、イタリア・インディペンデントを立ち上げた。2008年春夏コレクションのため、新しいサングラス以外は、サルテナ・コンフェツィオーニのコーデュラジャケットからケヴラー、衝撃のナイロンバッグに至るまで、12点全てが新作。

ル・ラボ・フレグランス: ヴァニル 44
ル・ラボは、パリ限定で香水を発表。アルベルト・モリラによる「ヴァニル 44」は世界でもコレットでしか手に入りません。今まで発表した「ロゼ31」や「イリス39」が、その名であるロゼ(薔薇)やイリス(アヤメ)の香りでは全くなかったように、この香水はヴァニル(バニラ)の香りは全くしません。ムスクの後に香る琥珀や木の複雑な組み合わせ、まさに深いバニラの香り。この香水はまるで詞のよう。

エロチ・クリップス TM
新年を新鮮に迎えるなら、セックス・テープ!最初の目的地:エロチ・クリップス TMは、9つの短編映画からなるセックス・シティー、あまりに映像がリアルで繊細なので、オート・クチュールならぬ、オート・ポルノグラフィーについて語れてしまうほど。天才アメリカ人監督が影の仕掛人とか。誰か分かるかな?

Text: Guillaume Salmon
Translation: Junko Isogawa

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