メディア・オペラ・アワーブリンク

HAPPENING

おびただしい情報が行き交う現在におけるリアリティーのせとぎわを問う試み。

メディア・オペラ・アワーブリンク

「オペラ」という言葉から思い浮かぶのは、─ 『アイーダ』や『オテロ』 などに代表されるイタリアオペラ。歌手が役を演じ歌い、オーケストラが流麗に奏で、豪華絢爛な空間を作りあげる。

メディア・オペラ・アワーブリンク」は、これらの「オペラ」とは一線を隔てる。オペラと謳いながらオペラ歌手の姿はなく、作り込まれた舞台もない。

ただただ、おびただしい断片が降り注ぎ、無数の世界を作り出す。天井の6面プロジェクション・スクリーン、LEDが繰り出す視覚、10本のスピーカー、グリッド状に吊るされる16個のスーパー・ツイーターから生まれ出る圧倒的な音たち。

その中で、日常のうちに埋没しているさまざまな破片が炙り出される。私たちに身近なもの。私たちの生活を支える構造。メディアの力強さ、経済のしくみ、日々起こる事象。欲望や不安。理屈なしに信頼できるもの。日々生活する中で、言葉にはできないが、引っ掛かるもの。それらを総括した、リアリティーへの覚醒が本作品のテーマとなる。

そう本作品、メディア・オペラは「ハムレットの恋」でも「ドンファンの放蕩」でもないのだ。そのストーリーは「あなたの中に既にある」。作品は触媒であり、解毒剤だ。ことによると荒療治かもしれない。全ては会場で明らかになる。


SHIFTで主催する「DOTMOV2007」の協力イベントでもある本作品は「mjuc」名義で国内外で動している音楽家「高橋英明」の企画、構成、原案、作曲によるもの。DOTMOVでは、昨年、mjuc/Uwe Haasをフィーチャーして仙台、札幌でオーディオ・ビジュアル・ライブを行っている。

また今回マルチプロジェクション・スクリーン、およびLEDによるライティングなど舞台演出を担当するのは、パフォーマンス・ユニット「nest」としても活動歴の長い「松尾邦彦(Cmprocess)」、「濱中直樹」の両氏。

高橋と松尾、濱中とのコラボレーションには、2004年「ICC」にて行われた 「アレッシオ・シルヴェストリン (フォーサイス主宰、フランクフルトバレエ団、元ダンサー)」とのパフォーマンス「リアクティヴ/クリエイティヴ」 があり、今回はそれに続く2度目の共作となる。

演奏面において重要な役割を担うヴォイス・パフォーマー「福岡ユタカ」 は、多くの民族音楽的歌唱法を取り込んだ変幻自在なヴォイス・パフォーマンスを持ち味とし、インプロビゼーション・ライブでの高橋との共演も多い。また今回、唯一海外からの参加となるドイツのサウンド・クリエイター「Uwe Haas」との息の合ったサウンド・オペレーティングが期待される。

全体のPAは今年のカンヌ映画祭グランプリ作品「殯の森」で録音、音楽録音を担当し、その臨場感あふれる音像表現で評価の高い「AO」が手がける。

今回の作品には8人編成のストリングス・アンサンブルも用意される。 そのパート・ライティングにおいて、エレクトロニカだけではなく、元々クラシックの源流を持つ高橋の現代音楽作曲家としての一面を垣間みることができるだろう。

メディア・オペラ・アワーブリンク
公演日:2007年11月17日(土) 19:00 開演 / 18日(日) 17:00 開演
会場:アサヒ アートスクエア(アサヒスーパードライホール4F)
住所:東京都墨田区吾妻橋1-23-1
入場料:予約 3000円/当日 3500円
企画・構成・原案:高橋英明
演出:松尾邦彦/高橋英明
音楽:mjuc (Hideaki Takahashi) / サポート:Uwe Haas
映像:松尾邦彦、名和憲進
プロジェクションシステムデザイン:松尾邦彦
空間構成・ライティングシステム:濱中直樹
PA:AO
舞台監督:(未定)
宣伝美術:荒川靖彦
音響・live processing:mjuc/Uwe Haas
ピアノ:mjuc
フリーボーカリゼーション:福岡ユタカ
ストリングスアンサンブル:
[Vln.] 瀬堀玲実 / 吉成とも子 / 大和加奈 / 俣野良枝
[Va.] 藤原歌花 / 村田恵子
[Vc.] 村中俊之 / 友田唱
主催:アサヒ・カフェナイト実行委員会
特別協賛:アサヒビール株式会社
協力:SHIFT/DOTMOV
予約・お問合せ:P3 art and environment Tel: 03-3353-6866
ウェブ予約:http://www.p3.org/aas/

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