「イグアポップ」展

HAPPENINGText: Gudrun Rau

いつも様々な技術を用い、訪れる人に作品がどのように作られたのかを理解して欲しいというブラミは、それぞれの作品に説明書きを書き添えるというアイディアを試みた。

Iguapop!

彼がスペイン語で書き出し、マイク・スワニーが英語へ、そしてベロニカ(ギャラリーの可愛い同僚)がドイツ語へ翻訳した。ブラミによってそれらは奇妙に曲がりくねったかたちで壁へ書き込まれていった。無邪気というべきか、誤字もあり、だからこそ面白みも増した説明書きとなった。実際のところ、純粋のポエムとなった今、オープニングでもっとも人々が立ち止まって読みふけり、階段がごった返したのも事実である。

Iguapop!
Mike Swaney

右手の壁に作品を配したマイク・スワニーは、フレームの間の白いスペースを可愛らしいコラージュで飾った。土曜日のオープニングの前に、ドイツのイラストレーター・マガジン「jJitter」による取材があった。

まず2階でのマイクへのインタビューから始まり、私は下で本を読んでいた。時折聞こえてくる言葉は「シュランパー」。アール・ブリュットのファンであるマイクは、このヘリウムカウボーイ・アートスペースの右隣にあるシュランパー・ギャラリー(精神的にハンディキャップをおった人々によるペイント、カット、縫い物など、彼らの真のアート作品に触れることのできるギャラリー兼スタジオ)を見付けたことがとても嬉しかったようだ。

Iguapop!

ブラミの取材は線の重要性、構成要素としての額、そしてそれらを上手に組み合わせることでアート作品が作られていくといった内容であった。ブラミが音楽を担当し、イニゴーがハムを切り分け、ヨルグが販売を担当、他の皆は飲みすぎるといった具合で、いつも通りのオープニング・パーティーは成功裏に終えた。それからは皆で翌朝までクラブへ。次回の企画も楽しみだ。

Iguapop! Exhibition
会期:2007年8月25日〜9月21日
会場:Heliumcowboy Artspace
住所:4 Sternstr., 20357 Hamburg
http://www.heliumcowboy.com

Text: Gudrun Rau
Translation: Yoshitaka Futakawa
Photos: Gudrun Rau

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