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プリマベーラ・サウンド 2007

HAPPENINGText: Julio Cesar Palacio

金曜はオーディトリアムでも素晴らしいショーが繰り広げられた。ムス、バリー・アダムソン、そしてスピリチュアライズド。ヴューリング・ステージでは、CDドロームによる良いセレクション、新しくフレッシュなブラジルのグループボンヂ・ド・ホレキッドコアラサンク・ロックディプロが登場。ダンスとパーティのエリアはヴァイス・ステージが演出し、トクトクルーク・スレイターテクネイジアユーメックらのショーと共に、大勢の観客を朝まで踊らせた。

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Patti Smith

土曜には、最も素晴らしくて感動的なパティ・スミスのコンサートに、観客は完璧に酔いしれる。楽曲「ビコーズ・ザ・ナイト」の合唱は、このフェスティバルの忘れられない瞬間となった。またパティ・スミスは、ニルヴァーナのカバー曲「スメルズ・ライク・ティー・スピリット」を披露した。

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Architecture In Helsinki

このようなスタートで、この日もまたステージからステージへと素晴らしいライブが繰り広げられていった。オーストラリアのバンド、アーキテクチャー・イン・ヘルシンキは、混ぜこぜの楽器ミックスによる楽しげなコンサートで、その日のロックデラックス・ステージに色鮮やかさを持ち込む。観客はイン・ケイス・ウィー・ダイ、フィンガーズ・クロストなどからのフレッシュな楽曲で踊り始めた。

オーディトリアムでは、キミヤ・ドーソンの音楽ストーリー、そしてマット・エリオットのオーケストラとの演奏を聴く機会があった。

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Sonic Youth

エストレージャ・ダム・ステージではパティ・スミスの後、常に若いベテラン、ソニック・ユースが初参加、始終、1988年「デイドリーム・ネイション」からの歌に次ぐ歌で魅了する。この復活は、とても美しい体験であった。彼らは新しいレコードからの数曲を披露して締めくくった。

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Grizzly Bear

一方ATPステージでは、グリズリー・ベアーが、実験的でサイケデリックなポップ、ロック、フォークのミックスにエレクトロニックなタッチを加え、「イエロー・ハウス」や、デビューアルバム「ホーン・オブ・プレンティ」からの曲を披露する。今最もいい若いバンドの一つであることを明らかにした。

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Wilco

大きなエストレージャ・ダム・ステージの最後のライブは、昨年のプリマベーラ・クラブ・フェスティバルでのラストコンサートのあと、おそらく最も期待を受けていたウィルコが客席スペースを埋め尽くした。このシカゴからのバンドとカリスマ的リーダーは、最も素晴らしいアメリカン・フォークロックスタイルで、誰の期待も裏切らなかった。

別のアメリカンバンドもまた、その日最高のショーの一つとして責任を果たした。ニューヨークからのバトルズが、ヒップホップとエキサイティングな実験的ロックをミックスしたデビューアルバム「アトラス」を披露する。

夜遅く、広場は「CDドローム」のヴューリング・ステージ、ヴァイス・ステージによるDJのセレクションで、ダンスの時間となった。イギリス人DJエロル・アルカン、若いネイサン・フェイク、ドイツ人DJでありプロデューサーのオリバー・ハントマンインターナショナル・ディージェイ・ジゴロのメンバー、ヘル、その他アーティスト達によってプリマベーラ・サウンド2007は日曜の朝まで踊り続けた。

ここに再びプリマベーラ・サウンドは、ヨーロッパ、そしておそらく世界における最も確立したフェスティバルの一つであることを証明した。この証拠は海外からの訪問者の増加(今年は30%以上)や、海外メディアでの露出の増加にも見られる。

おめでとうプリマベーラ・サウンドのクルー達。来年もまたさらなる驚きと、最高の音楽セレクションを楽しみにしています。

Primavera Sound 2007
会期:2007年5月31日〜6月2日
会場:Parc del Forum
住所:Rambla Prim 2-4, 08019 Barcelona
https://www.primaverasound.com

Text: Julio Cesar Palacio
Translation: Yurie Hatano
Photos: Julio Cesar Palacio

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