イリーナ・フィゼレウ

PEOPLEText: Gisella Lifchitz

『ジュエリーデザイナー達は最近互いの結びつきを強くし、そしてそれが一種のムーブメントになっています。私たちはエスパシオ・エクレクティコで作品を発表し、コンプリシス(アコンプリシス)という名のグループを作りました。展示のテーマは「メモリー(記憶)」で私にとっては可能性への挑戦でした。そして私は新しい素材を試して何か新しい物を作ろうと決めたのです。私はメモリーのコンセプトを容器にして作業を進めたので、丸みを帯びたもの、女性らしい物になりました。私にとってこれはリスクをともなうチャンスでした。』と、イリーナは語る。

彼女はまたブラジル人とアルゼンチン人のジュエリーデザイナー達と合同で、お互いの繋がりに関連した作品の展示会の開催にも取り組んでいる。この展示会は後数日でオープニングを迎えるため、イリーナは追い込みで大忙しである。『このようなグループワークがとても好きです。私たちの作業はとても孤独なので。』

ある人はこの分野での競争は疲れるものだと思うかもしれない。またある人はデザイナー達はお互いに嫉妬し合ってると思うかもしれない。しかしそれは間違いで、少なくともイリーナは全ての知り合いのデザイナーにメールをしてブラジリアン展示会の機会を与える人であった。彼女に取ってこれは、分かち合える、遊び心のある経験であり、それを彼女自身が楽しんでいるのだ。彼女の目と作品をみれば分かる。私達はもちろん全部の作品を持って帰りたい。

しかし、私達は一つをギフトとして頂いた。最近もらった一番素敵なギフトだった。

Text: Gisella Lifchitz
Translation: Kimiyo Nishihara
Photos: Gisella Lifchitz

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