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ソナンビエント・ベルリン 2006「音と視覚の展覧会」

HAPPENINGText: Yoshito Maeoka


エドウィン・ファン・デア・ヘイデ「Pneumatic Sound Field」

テスラの中庭に設置された棚に、弁を利用した独自のモジュールが多数設置されており、それらのモジュールは空気を送り込むことによって発声する。空気を送り込むポンプを電子制御する事により、時として耳障りなノイズ、空気の吐き出される音など様々な音の表情を紡ぎだし、未だ経験した事のない音的体験をもたらす。


カールステン・ニコライ「Fades」

暗闇のなかに、さざ波の様な音響とともに投影されるシンプルな光の帯のパターン。会場内を埋め尽くしたスモークにそれらが影を落とし、心地よい浮遊感を喚起する空間となっていた。


ジャネット・カーディフ + ジョージ・ブーレス・ミラー「Opera For A Small Room」

古いレコードなどが散乱した掘建て小屋に見える作品が、音と光の演出により、そこが一瞬にしてアメリカの片田舎の小屋を想起させたり、ダイナミックなロックキャバレーショウの舞台となったり、まるで映画を見ているような展開を見せてくれた。最後は観客からの鳴り止まない拍手と歓声で大円団というオマケがついて、なかなか圧巻な作品体験だった。

Sonambeinte Berin 2006
会期:2006年6月1日〜7月16日
会場:アカデミー・デア・キュンステ、ベルリナー・フェストシュピール、旧ポーランド大使館、アリアンツビル、テスラ他
https://www.sonambiente.net

Text: Yoshito Maeoka
Photos: Yoshito Maeoka

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