ソナー 2006

HAPPENINGText: Julio Cesar Palacio

16日金曜日。その日のコンサートやライブが始まる前のこと、参加者が長い一日のヘッドバウンスと過激なダンスの準備をしている間、強い雨が降り始めた。会場のほとんどが野外であることを考えると、その日のソナーは一日中がら空きになるのではないかと思う程の雨だった。しかし結局そうはならず、例年のごとくソナーに熱を残して雲は去っていった。


White Diet

その日はスロベニア、イスラエル、ネパールなどの国からのメンバーを含むバンド、ホワイト・ダイエット(イギリス)の力強いパフォーマンスでスタート。サイコビリー、マントラ、ヒップホップの奇妙なミックスで、観客をすぐに踊らせた。

その日の初めのビックサップライズは、そこに加わったシンガー、シザー・シスターズの登場だ。


Liars

間もなく、観客席は再びイギリス出身の、ライアーズを見る人で押し詰めになった。甲高いギター、リフ満載のラフなサウンドで、ヘッドシェイキング達を満足させるバンド。白と青のライトの爆発にドラムのビートが、まだ午後5時だというのに観客を踊らせた。


Liars

ライアーズはニューアルバム「ドラム・イズ・ノット・デッド」を披露。これまで通り実験的なスタイルで、このバンドを定義するダンスパンクの特徴が盛り込まれている。


DORAVIDEO

後に、忘れられない奇妙なミュージックとイメージのセッションを体験した。それは楽しく、その日初めて大人気を博した成功ライブになった。基本的にとてもシンプルなセットアップと、ドラム、オーディオビジュアルで演奏する、日本からの「ドラビデオ」である。彼らはドラムセットを大規模で複雑で楽しいアミューズメントの武器に変えた。共に流れるビデオのセレクションも一層ドラムのエネルギーを拡大させていた。


Gustav

その間ソナー・ドームでは、グスタフによる、より穏やかな雰囲気を体験することができた。制作者の声とエレクトロニックのアレンジを、ユーモアのセンスに掛け合わせる。しかし正直なところ、このドームのスイートなメロディに座って聞き入っている人はあまり見られなかった。観客が、よりダンサブルなミュージックを求めているという証拠だ。

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