ポップキック 06

HAPPENINGText: Ayako Yamamoto

24日は、17時から決勝トーナメントに進んだドイツの試合があるため、3時間ほど前から人が集まりはじめた。黒、赤、黄色のドイツカラーを身につけた人が圧倒的に多い。

16時を過ぎると会場は人で埋まり、スクリーンではレゴがサッカーの試合をするというアニメーションが放映され、ボルテージのあがりはじめた来場者はレゴ人形がゴールを決めるたびに叫ぶ。そして試合開始。ドイツ国歌の斉唱とキックオフの合図で会場はいっきに熱気をおびた。

翌日の15時からはメキシコのバンド、ロス・デ・アバージョ。サッカー観戦のときは、みんなが前方のスクリーンに集中するが、ライブは違う。ロス・デ・アバージョのサルサ、スカ、パンク、ファンクのミックスしたアナーキーな音楽にのって、舞台の前で皆、自由気ままに踊っている。少し離れたところで寝そべって楽しむ人もいる。

昨日とはうってかわって和やかな雰囲気だ。日曜日ということもあって、子ども連れでピクニックに来たという雰囲気の親子連れも。軽快な音楽が響くなか、17時から始まるイングランド対エクアドル戦を観戦する人が真剣な足取りでスクリーンに向かって歩いていく姿もあった。

国境を越える音楽と、国の名前が連呼されるワールドカップ。緑に囲まれた「ポップキック06」の会場は、この二つがちょうどよく調和されているのかもしれない。

ポップキック 06
会期:2006年6月9日〜7月9日
会場:Treptower Park, Berlin
入場料:3〜7.5ユーロ(プログラムによる)
http://www.popkick.de

Text: Ayako Yamamoto
Photos: Ayako Yamamoto

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