マーメイド・パレード 2006

HAPPENINGText: Garry Waller

パレードが板張りの遊歩道(ボードウォーク)を過ぎてネプチューンアベニューで審査員の前を通り越してしまうと、参加者たちは今度は競ってアマチュアカメラマンに向かってポーズをキメる。写真を撮っている人々と同じぐらいの大勢の人がコスチュームを着ている。これこそニューヨークの外交的な性格と今やニューヨーク名物となったイベントを写真に撮るいい機会と言えるだろう。


テーマ「海」には関係ない衣装だけれど、その努力には100点!

このイベントの次の段階は「少年」と「男」の境目が試される行事… それはなんと、この冷たくて薄気味悪く濁っている大西洋にコスチュームを着たまま飛び込むこと!残念ながら今年は雲行きが怪しくなり、ついには集中豪雨がほとんどの海獣と僕を含めた高価なカメラを持った人々を屋根の下へ追いやってしまったのだった。


ありとあらゆる交通手段を使った参加者のパレード

ニューヨークの他のパレードと違い、コーニー・アイランド・マーメイド・パレードにはイベントを際立たせるなにか特別な雰囲気がある。前にも書いた様に、それは表現の自由にも関係あるだろうし、またここには他のイベントにありがちな制限(関係官庁、市内の限られたスペース、治安対策、非常に厳しい群衆整理、交通と運搬上の問題)が少ないからかもしれない。粋なコスチュームに身をまとった参加者同士が行進したり、海に飛び込んで(雨が降る前まではね)楽しんでいる間中、コーニー・アイランドではそんな面倒くさい問題はひとつもなかった。

Mermaid Parade 2006
日時:2006年6月24日(土)
会場:Coney Island
https://www.coneyisland.com

Text: Garry Waller
Translation: Nem Kienzle
Photos: Garry Waller

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