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サンド・フェスティバル 2006

HAPPENINGText: Kat Lo

参加アーティストたちはアジア中から集まる。彼らの音楽に対するアプローチもまた広大だ。シンガポールのアン・ソン・ミンは、観客がプラスチックのボールを叩いて演奏するマルチプル・ギターをセットアップ。香港のセドリック・マリデットはイメージとサウンドの関係を探求。香港のニュー・フェアフィールド・パークス&レクリエーション(NFPNR)はアーバンサウンドを「崇高な不協和音」(ある評論家より)に変える。ゼンルーは中国本土の新しいクリエイティビティを先駆けてきたアブストラクトなエレクトロニックを考案した。またアーティストの中には、彼らの故郷ではきわどい音楽をプロモーションする者も。マレーシアのイエオ・イン・ピンは、実験的でクリエイティブな作品をカバーしたいくつものレーベルを運営している。

この新しい音楽の夜は、それに先駆けて行われるモントレアルのデュオ・セリポップによる一週間のポスター展覧会を伴う。ジョージは、モントレアルでシルクスクリーンを独自のスタイルで展開する彼らにフェスティバルに参加するよう声をかけた。セリポップは彼らの音楽への情熱を彼らのポスター、アルバムカバーに具現化する。それと同じように「サンド」もサウンド、アート、ノイズ、ドローン、そして中国語の歌詞にて具現化する。

4人にとって、フェスティバルは終わりではない。ジョージは、志を同じくするミュージシャンがコラボレートできるプラットフォームを最小の資源で提供することが意図であることを説明する。『この先、もっとフェスティバルをやりたい。コラボレーションに活気が欲しいね、ただ人がショーに参加して去るというだけでなく。』

『香港の僕たちはこのDIY精神を持っていない。』過去数年でホワイト・ノイズを通じて知り合ったこの4人、香港の初めての実験的ミュージックフェスティバルをまとめ、ポケットマネーと音楽の熱意で財源を賄う彼らに、この言葉は反論されるかもしれない。「サンド」が来る。確かなスピリットと共に。

SAND Festival 2006
日時:2006年6月24日 16:00〜
会場:Para/Site Art Space
住所:香港上環普仁街4號地下
TEL:+852 9689 1299
https://www.sandfesthk.com

Text: Kat Lo
Translation: Yurie Hatano

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