デザインマイ 2006

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一際大きな笑い声が響いていたのが、「ラオフバーン」というインスタレーションだ。ベルリンの二つのデザインエージェンシー「ブラックジュン」と「フォームフジョード」がユニットをくみ、この作品はこれが初公開となる。自分たちの日頃の仕事を知ってもらうために、この広い会場で来場者の記憶に残るものを、笑ってもらって覚えてもらおうという作品だ。


ラオフバーンには、キャリアとスポーツコースという二つの意味がある。コーティングが施され、ぴかぴかと光ったコンクリートには、クロスカントリーのトラックがサークルとなっている。スキーをはいて、ぐるぐると回るのだ。その向こうには、立派なデスクとチェアが置いてある。『安易な道に従う限り、トップレベルの仕事には到達できない。ときには、引かれたコースから踏み出し、自身を構築しなければならない。』とのメッセージを読みながら、来場者も楽しそうにぐるぐる回っているのを見て、思わずにやりとしてしまう作品だ。

デザインマイのロゴのカラーと同じ壁と、真っ白に塗られた車。そしてその上に座る一人の女性。黄色の、ふわふわとしたスカートが印象的だ。ベルギー出身のアナ・マリア・コルネリアの作品。ひとりぼっちドレスとでも呼ぼうか。空気の入ったクッションになるスカートか?と思いきや、もっと空気をいれ、彼女の上半身をすっぽりと覆ってしまった。いつでもどこでも一人になれるドレスだという。いつでもどこでもコミュニケーションが取れるようになった今だからこそ、の作品。

天井の高い開放感のある空間に、コンパクトになる移動住宅が目にとまることが多かった。
身の回りのものだけを持って、都市を遊牧するように移動するのは、多くの人が持っている憧れだと思うが、実際にはなかなか出来ないだけに、より快適に、よりコンパクトにつくられた作品を前にすると、思わず溜息がでてしまう。

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