INSIDE OUT, BLACK & WHITE展

HAPPENING


エキシビションは出品者が主催者を兼ねていると、その個性と職業的な「属性」といったもの感じることができる。今回、紹介するエキシビションは2人のデザイナーによるそういったパターンであった。そのため、作品はもちろん、それ以外の部分にも全体的に彼らのグラフィック・デザイナーという「属性」がストレート感じられた楽しくて興味深いものであった。紹介していこう。

札幌在住のグラフィックデザイナー「COMMUNE GRAPHICS」の上田亮と、「SISTER KEIKO」の岩本尚浩によるエキシビジョン「INSIDE OUT, BLACK & WHITE」が、ソーソーカフェにて開催中だ。このふたりは現在は休刊中だが「Pirka」というグラフィック系フリーペーパーの主面メンバーでもあった。今回、対比を表す「INSIDE OUT, BLACK & WHITE」という言葉をタイトルに10のデジタルワードをテーマに2人がそれぞれの解釈で平面作品を制作。展示を行っている。

作品は会場とウェブサイトにて同時に公開。会期の前半と後半で会場とウェブ上の作品が入れ替わる。会場展示の各作品にはQRコードがついており、これにアクセスすると、会場展示されている同一テーマの別作品をウェブ上で観ることができる。観客がその場で自分の携帯電話で楽しめるユニークな仕掛けだ。

4月22日(土)20時より、オープニング・パーティーが開催された。会場のソーソーカフェは、お客さんが動きまわりやすいようにフラットにレイアウトを変更。もっとも大きい壁面には、スクリーンを設置。その右横のブースにはゲストとして市内クラブ、プレシャスホールのクラブ・ジャズ系のレギュラーイベント「ESCOLA DO JAZZ」主宰の中川貴博(HEATIN’ SYSTEMがDJを担当。会場内の音楽を演出した。

21時すぎに、パーティの目玉であるライブパフォーマンスがはじまった。プロジェクターによってデジタルな「キャンパス」が用意され、2人がちいさな四角形の素材を、交互に張りつけて作品を作っていった。その様子はリアルタイムにビデオカメラで撮影され、プロジェクターよってキャンパスに投射された。

2人の生のライブの様子と、ビデオを通したこのパフォーマンスを、同じ場所に投射するユニークなもの。2人の生の様子と、カメラを通した2人が2重写しとなるあたりのブレ具合は、グラデーションのようであり、立体的でもあり、今回のエキシビションのコンセプトも感じさせるもので、シンプルで効果的だった。最後に2人によってQRコードをモチーフにした作品ができた。

表現にはすべて明確な理由とコンセプトが無ければならない、そういった彼らのグラフィックデザイナーとしての「属性」が感じられたエキビションであった。


COMMUNE GRAPHICS × SISTER KEIKO EXHIBITION
「INSIDE OUT, BLACK & WHITE」

会期:2006年4月22日(土)〜5月18日(木)
開場:11:00〜21:00
会場:SOSO
住所:札幌市中央区南1西13三誠ビル1F
TEL:011-280-2240
www.shift.jp.org/soso/
hw001.gate01.com/communixx/commune/inside_out/

Text: Shinichi Ishikawa from Numero Deux

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