エレクトリカル・ファンタジスタ 2006
HAPPENINGText: Tomohiro Okada
科学のチカラは彫刻すら変えてしまう。磁力を帯びた液体が変幻自在にかたちを変える児玉幸子の彫刻「モルフォタワー」がそれだ。ダイナミックかつ繊細に動く金属は、置いとくだけではありえない存在感を醸し出しているのだ。
「モルフォタワー」児玉幸子
空間に新しい解釈を求めようという作品もある。影の効果を使って幻想的な作品を作り出し続けるプララックス。その最新作「hanahana」は、匂いをCGに変えて視覚化するという作品だ。環境によってにおいが変わるというのは当たり前だが、においによって環境を変えてしまおうという新たなアプローチがここに。
「hanahana」プララックス
最先端のテクノロジーで競争が続くコンピュータゲームの世界。それよりも先に行くのがメディアアートであると、ゲームの開発者はチェックを続けている。//////////fur////の「ペインステーション」はその中にあって、伝説のマシーンとされている存在だ。
「ペインステーション」//////////fur////
スタイリッシュな筐体でするのは単純なピンポンゲーム。それなのにどきどきする。なぜなら、ピンポンゲームに負けると電気ショックや鞭が襲ってくるのだ。耐え切れないと負けになる漢気溢れるマシーンなのである。ゲームは刺激を求め続けるのに、安全でないと商品にならない。この怪我をするかもしれないマシーンはアートだからありえる存在なのだ。
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