DAF東京 2005

HAPPENINGText: Yasuharu Motomiya

「東京ガジェット」展ではより一層遊び心とユーモアを持つ作品があり特に、和田祐介、臼井旬、瓜生大輔による共作「moo-pong」は、カプセルが入ったケースの穴を覗き込むとそこには様々な風景や場面の映像が万華鏡のように変化をする。またそのカプセルにはその場で新たに撮影された映像を記憶させ、新たな映像の万華鏡を覗くことも可能で、今すぐにでもおもちゃとして製品化されそうな作品であった。


「moo-pong」和田裕介+臼井旬+瓜生大輔

以上3組のアーティストは「デジスタアーティスト」で、いわゆる「デジスタ」でアワードなどを受賞した経験を持っている。他にも多くのデジスタアーティストが出展していた。


「TENORI-ON」岩井俊雄 (2005)

また、招待アーティストとして、岩井俊雄の作品も展示されており、以前誌面でも触れた「TENORI-ON」などが一般の人にも開放されており、一度触ってみたいと考えていたので、このような機会を持ち大変興奮を覚えた。


「モルフォタワー」児玉幸子 (2005)

アルス・エレクトロニカにも出展している、児玉幸子の「モルフォタワー」は不思議さと妖しさと美しさを併せ持つインスタレーション。磁性流体という一般にあまり見ることはないが、HDにも使用されているという液体を使い、コンピューターの制御により磁力を発生させ、刻一刻と変化する液体の彫刻は、拝見したときちょうど居合わせたご本人から、メカニズムを説明されても重力を無視して変化する液体という信じがたい体験を観る者にあたえる。

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