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ドイツ共和国宮殿

PLACEText: Yoshito Maeoka

順路に沿ってその裏に入ると、圧倒的な高さの天井の部屋に数々の作品、ステファン・ベルヒトルト、ヨーン・ボックステファン・フーバージョン・アイザックスインゴルフ・キーナー、ヨルグ・ランゲ、ローマン・シグネールオリヴァー・ファン・デン・ベルグウィープケ・マリア・ワハマンの作品が広がる。ここはかつてのメインエントランスだった場所であり、この空間の広さを目の当たりにすると如何に当時の人々が目を見張ったかが忍ばれる。

会場はさらに、この部屋を通り抜けた先、上部にあがる階段広場にはヤン・ソボッカの作品。その上階に広がる巨大な空間にも多数の作品が続く。

展覧会全体は、「死」をテーマとしているため、深淵、グロテスク、シニカルな傾向の作品が多く見られた。そして建物の特性である、とてもダイナミックな空間を十分に生かしきった、巨大な作品が多かったのも特徴的だった。

この展覧会は当初10月22日までの会期だったが、好評につき11月19日まで会期が延長された。そしてその最終週、建物の最後を惜しむべく幾つものイベントやパーティが催された。

ちなみに、共和国宮殿の取り壊しの後は、かつてのベルリン王宮が再建される予定となっている。しかし寄付金を財源としているため実際の完成は危ぶまれているとも噂される。

Fraktal IV
会期:2005年9月17日〜11月19日
会場:Palast der Republik
住所:Karl-Liebknecht Strasse, 10178 Berlin
https://www.fraktale-berlin.de

Text: Yoshito Maeoka
Photos: Yoshito Maeoka

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