NIKE 公式オンラインストア

デザインエッジ・カンファレンス 2005

HAPPENINGText: Yoshihiro Kanematsu

続いて、ジェームス・ラヴェルの代わりにアンクルとして登場した欠伸しながらのベン・ドルーリー、モジャモジャの髭に触ってみたいコスタス・セレメティスなどが登場、ラメルズィーやフーチュラなどビッグネームなコラボレーションといいつつ、ここではただ見たことのある作品を紹介していくだけだった。

一方、Dフューズ小野さんの生DVDJプレイや、光を自在に操るユナイテッド・ヴィジュアル・アーティスツ(UVA)の生インスタレーションによって、デジタルフィルムによる圧倒的な映像の異空間にオーディエンスを引き込んでいたのはさすがだった。

質疑応答の時間も無いままカンファレンスは午前中で終了し、午後からエキスポでのパビリオン展示が始まった。「プリント」「アート」「ファッション」「ミュージック」「インタラクティブ」「コリア」「アーバン」の7つのパビリオンで会場は構成され、そこかしこでサイン会やライブパフォーマンスがパラレルに行われる。昨年のカンファレンスで「セクシーチェンジ!」というフレーズを流行らせたデビルロボッツのサイン会には、これでもかという人だかり!

ふと見渡せば、フェイルも、あの見覚えのあるシルクスクリーンをサイン代わりに惜しげもなく量産していた。ひっきりなしにファンがサインをねだりに来て、さすがに疲れも見え隠れするプレゼンターたち。ここでは彼らは、あまりにビッグスターなのだった。

展示として一番楽しめたのは、自分も体を動かして参加できる「インタラクティブ・パビリオン」だろう。体をデバイスに、シューティングなどゲーム性を持たせた「フィードタンク」は、ユーザーの動きを見ながらこっそりその都度ゲームバランスを制御していたのが印象的だった。また「プレイモーション!」は、触る/当たるという身体的で単純なインタラクションながら、まるで自分からオーラが出てしまったような美しいグラフィックと抜かりない反応のよさに、思わず「ワオ!」と声に出すくらいデバイスとなった体は弾けきった心地よさを感じた。

続きを読む ...

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
MoMA STORE