第22回 デザイン・フェスタ

HAPPENINGText: Yuhei Kikuchi

以下、エリアごとに概観し、特に目についたものも写真とともに紹介する。

まずは場内の大部分を占めるブースエリア。デザイン、と聞いてまず頭に浮かぶであろう絵の展示・販売からアクセサリー、インスタレーション、音楽演奏、手相占いまで、古今東西の類のブースが軒を連ねていた。参加者も素人からプロとして活躍している人たちまでと、表現したい誰もが参加できることが示されている。

中でも、入場して最初に目についたのは、高柳明のブース。正方形の小さなキャンバスに描かれた作品を所狭しと床に並べ、本人は正面の大きな壁に黙々と絵を描き続けていた。チープなようでいて、どことなく温かみのある印象を受けた。

その次は、マッド・バーバリアンズ×フューメニーのブース。これはプロアーティストを集めクオリティーの高いエリアを作り、お祭り気分で盛り上がろうというマッド・バーバリアンズの考えにより、一挙に30ブース分を占めていた「MADP」という企画の中の一つ。多彩なグッズが展示・販売されていた。

思わず立ち止まって、しばらくの間、眺めてしまったブース。来場者の似顔絵を描いていたブースは幾つかあったが、これは小さな子供が描き手だったという点で他とは一線を画していた。子供の正面で描かれている人、および周囲を取り囲んでその様子を見ていた人たちからは終始笑顔がこぼれていた。

これは、武田尋善のブース。数点の絵とともに、目をひく巨大なオブジェが鎮座していた。鮮やかな色彩である。

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葛西由香
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