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ザ・プロテスト・ラボ

HAPPENINGText: Emanuelis Ryklys

重要視すべき活動として、映画館保護キャンペーン「引用符の範囲を超えたリトアニア」、ベネトンのヴィリニュス映画館乗っ取り阻止のキャンペーン「ヴィリニュスなしでは静まらない」、パイオニア・パレスの返還要求キャンペーン「抑圧の帰還−元共産主義対パイオニア」などが上げられる。

リトアニア映画館の様々な録音機器パビリオンは、プロテストを生み出し、そしてそれを記録する中心的存在である。彼らのこの空間は、新しいプロテストの道を開き、そしてそれを描き続けている。

リトアニアTV(テレビプログラム):自主制作映画を中心に、市民の声を記録し、放映している。モデリング・ゾーン:建築家やそれを目指している人々の創作活動の場。現在はゲームショー、VIPマーケット用にASK(建築生徒のクラブ)が作ったモデルが展示されている。リーディング・ルーム:プロテストの道を指導、保管するために作られた。アビザ・キッチン:プロテストについてのディスカッションをするにはもってこいの場。グリーン・ステージ:DJ、VJ、詩人やナレーター達の壇上の場。ウィッシュ・ゾーン:欲望の勉強、もしくはそれらの勉強追及の場。

「カーニバル・イン・リトアニア」は、英国のアーティスト達とのテレビコミュニケーションを含む、音とヴィジュアルのセッションが「インターメディア/キット」の生徒と、RUT RUTの共同制作にてリトアニア映画館で行われた。

「ドッグ・ボイス・イズ・ノット・ゴーイング・トゥ・ヘブン(犬の声は天国へ行かない)」は、ザ・プロテスト・ラボによる最新のプロテストのタイトル。ヴィリニュス市民とその犬たちを招待し、リトアニア映画館の閉館を阻止を犬たちの遠吠えと共に訴えた。このアイロニーのこもったプロテストは、古くからあるリトアニア映画館への敬愛を示したものであった。

このプロテストの後、映画館の近くにはろうそくがともされ、十字架が掲げられた。最後には、ラ−ス・フォン・トリアー作の「イディオッツ」とミロス・フォアマン作の「One Flew Over The Cuckoo’s Nest」の二作が上映されて幕を閉じた。いつまでもリトアニア映画館が人々の中で行き続けることを強く願っている。

Text: Emanuelis Ryklys
Translation: Mai Kato
Photos: Emanuelis Ryklys

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