「バックジャンプス・イシュー #2」展

HAPPENINGText: Yoshito Maeoka

そしてその一角とても興味を引くプロジェクトがあった。その名も「ギャラリー・オートマティック」。比較的小さめの赤いカプセルトイベンダー(いわゆるガチャガチャ)の中に大きめのカプセルが入っており、ひとつひとつに作家それぞれの作品が収納されており、鑑賞者は1ユーロを投入し、レバーをひねるまで何を手にするか分からない仕組みになっている。いわばアートの玉手箱というわけである。

私が1ユーロを投入して手に入れたカプセルには、4等分された小さな写真(カラーコピー印刷)と、アーティストの名前とメールアドレスの書かれた紙切れだった。どうやら基本的に作品とキャプション二つがセットで入っているようだった。

この他、私が目撃した限りでは、ゲハルト・リヒターの絵葉書から192色のサンプルをパンチ機で取り出してそれをカプセルにつめた作品や、アーティストが既に撮影したフィルムを包装紙でつつみ現像が必要とかいてある作品などがあった。

Backjump Issue #2
会期:2005年年8月20日〜10月16日
会場:Kunstraum Kreuzberg/Bethanien
住所:2 Mariannenplatz, 10997 Berlin
TEL:+49 30 90298 1454
http://www.backjumps.org

Text: Yoshito Maeoka
Photos: Yoshito Maeoka

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