「トーキョー・ナイト・クルージング」展

HAPPENINGText: CAVAI

線路脇や、幹線道路沿いにも巨大な作品を多く残す、WANTOとSECTは、人物の写真が並ぶモノクロームの台紙の上にそれぞれ自身の名前を描いた。壁を打ち破るように飛びだしたWANTOの作品は、緻密な線と綺麗な色使いが印象的(写真右)。カンバスを埋め尽くすようにSECT1の文字が並んだSECTの作品はモノグラム模様にも見える(写真左)。

その他のアーティスト達も、それぞれ街に描く時とは一味違った作品を展示していた。また、参加アーティスト達によって、ひとつひとつハンドペイントされたTシャツやキャップも展示・販売されていた。

『この作品の方々は皆さん来日してたりするんですか?』という質問が多かったという裏話もあるが、国境は当たり前のように飛び越えた域での展示なのは言うまでもない。オープニングでは、アーティスト、関係者を含め多くの人が来場し、入り口近くの柱は来場者達のタギングによってあっという間に埋め尽くされた。パーティーも盛況だったが、グラフィティが犯罪行為であるがゆえ、自らを名乗らないグラフィティーアーティスト達のストイックな姿勢には強く胸をうたれた。

TOKYO NIGHT CURUSING!!
会期:2005年8月20日〜9月4日
会場:Gallery Speak For
住所:東京都渋谷区猿楽町28-2 B2F
TEL:03-5459-6385
https://www.galleryspeakfor.com

Text: CAVAI
Photos: CAVAI

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