香港ペットカフェ

PLACE


香港の人々がペットを飼わないのにはたくさんの理由がある。アパートが小さすぎると言う事、居住に関する規則が厳しすぎると言う事、ペット自体があまり奇麗ではないと言う事などだ。しかしそれらの現実的な障害にもかかわらず、香港人はイマジネーションの中で、ペットへの情熱を持ち続けているのだ。典型的な雑誌販売店などを覗くと、ペットやペットのファッションマガジンが激増している事がわかる。(例えば「ポスト・ペット」は今月のカバーに元気なドレスアップしたチャウチャウを起用)。モールを練り歩いても、動物をテーマにしたファッションブランドやショップに気付く。(例えばプレッピーレーベルの「Ceu」はタグに「ザ・ドッグ!」の言葉を使用)。これらの中でも香港のペットファンタジーの真髄を知るには、ベイエリアに並ぶペットカフェをまわることだ。

キングストン・ストリートにて、もしあなたが輝かしいファッション帝国のブティックに寄り道しなければ、きっと「キャット・ストア」に偶然たどり着く事だろう。他のこの種のカフェと同じように、2階に位置し、この「キャット・ストア」は一見ただのショップのようだ。キャットTシャツ、キャットジュエリー、キャットカメラ、キャットCDケース、など想像つく限りのあらゆる商品を並べている。更に奥に入り、「ミャオ・カフェ」という名前のスライド・ドアを通り抜けると、ショップのビジュアルテーマが突然現実化する。約15匹の猫が眠っていたり、突進してきたり、ごろごろしていたり、ジャンプしていたり、そしてミャオと鳴きながらあらゆるところに存在するのだ。使い古されているが心地よいソファに座り、コーヒーもしくは「ミャオ・トースト」(猫の顔のトーストにチョコレートがかかったトースト)をオーダーする。ミルクはオーダーしないことだ。ミルクに惹き付けられる丸々した猫達が、隣にやってくる事が明らかだ。(猫達は皆トレーニングされているようだが、私は客のお皿のまわりでいたずらしながらかぎまわる様子を一度だけ見た事がある)。ある夜には、「エドモンド・レング」や「グッドモーニング・グロリア」などローカルのインディーズミュージックのライブも行われる。ソフトギターを楽しみ、毛皮で覆われた友達と楽しむのだ。「キャット・ストア」にいる猫達は、よそよそしく、寄り付く事はあまりないと言われている。(人間に邪魔される事なく、暖かいテレビやアンプの上でくつろいでいるからかもしれない。)

次の「マッド・ドッグ・カム/ライフ・ウィズ・ドッグ」は、シュナウザー犬専用の場所で、「キャット・ストア」に見た猫科のボヘミアニズムとは大きく異なる。古びたカウチや木の切れ端のテーブルなどではなく、そこには、ギャラリーの白い壁、最新のプラスチックの腰掛け、明るい幾何学模様で原色のカウチが並ぶ。おそらく、シュナウザーはドイツの血が流れた犬なので、「マッド・ドッグ・カム」のインテリアもそれに合わせてスマートなドイツのセンスが反映されているのだろう。はっきりした色や形でアピールしている。ここではフードアイテムは制限されているが、デザートは素敵で(チョコレートファッジケーキはおいしくて、犬達にとって毒なのではないか、と近づくのを心配した)、またコーヒーも格別だ。犬達のオーナーである、ブルー、V.V、マーティンは、お洒落なレインコートを着てテーブルの周りを自由に歩き回っている。時々犬達を撫で回し、またある時はおたがいに唸りあっていた。他のシュナウザーの飼い主も、同じように犬を連れてくる事ができるのだが、あまり社交的な種類の犬ではないので、犬達の間で平和を保つのは大変そうに見えた。しかし、シュナウザーは香港で現在最もトレンドな犬であり、「マッド・ドッグ・カム」も確実に人気を得ていくだろうと思う。(できることなら犬同士の喧嘩抜きで)。

最後の「レックス・ペット/コーヒー」は、私が実際コーヒーを一度もオーダーできずにいる場所である。というのは、毎回そこに行く時にはプライベートパーティーが行われているからだ。(犬のためのパーティーか人のためのパーティーか知りたいとこだろうが、よくわからない。いつも人の方が多く見える)。たくさんの犬がこのカフェを訪れるが、犬達は芝生の囲いに留まっていなければならない。オーナーのジャーマン・スピッツ、レックスは別で、歩き回る事を許されている。

ペット・カフェは1つの町に、3つくらいで充分だろうと思ったあなたは、私が見つけたウェブサイト「Doggylandhk.com」をチェックしてみてはいかがだろうか。このようなカフェのリストがたくさんある。「チワワ・スター・リバー」「ブルマニア」「ズー・ズー・ワークショップ」そして「ペットゥギャザー」など名前も面白い。見切れない程たくさんのペットカフェである。

Cat Store
住所:Shop 1, 1/F Kingston building,2-4 Kingston Street, Causeway Bay
TEL:(852) 2710 9953

Mad Dog Come
住所:3/F, Pennington Road across from 2% Boutique, Causeway Bay
TEL:(852) 2838 3252

Rex Pet/Coffee Shop
住所:2/F Russell Street, across from Times Square, near People’s Bookstore, Causeway Bay

Text and Photos: Samantha Culp
Translation: Yurie Hatano

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