SVSV

PEOPLEText: Kaya Sorhaindo

最初のコレクションはどのようなものですか?

このブランドの初公開は、44着のファッションコレクションでした。ピクーニャの毛や天然のカシミアなど、新鮮でナチュラルなファブリックを使うことに焦点をあてたものです。私たちは従来のデザインからあまりにずれるものにしたくありませんでした。今や、あまりに多くのデザイナー達がストリートウェアをデザインし、この系統にショックを与えようとしています。そして彼らは、あまりに常軌を逸したり、コアなマーケットを避けるような衣服をプロデュースします。そこで、私たちは素材とともにあるものを押し出したいと考えたのです。今後のコレクションでは、好戦的な範囲とは逆側でミックスし、極端にハイテクなファブリックを使ったデザインを提案するつもりです。リードデザイナーであるジェナ・リバースは、レディースのストリートウェアで革新的なデザインが明らかに少ないと考え、そのコレクションに力を入れています。

どこからインスピレーションを得るのでしょうか?

私たちは、建築や工業技術から多くのインスピレーションを得ています。交通機関のデザインもまた、インスピレーションの大切な源です。ウォーリー社のヨット、パワー118、スパイカー社やモルガンの車など、沢山のデザインがあります。伝統的な日本のクラフトからも、インスピレーションをもらいます。主に刀の製造や折り紙などですが、他のクラフトも全てが美しい上に、私たちが行っていることとの関連性もあります。今は、いくつかのシンプルな言葉にパワーやインパクトを持つ詩も、大きなインスピレーションの源になっています。また、様々な文化の違いにも刺激を受けています。それらが混ざり合うと、新しい文化や神話、儀式が生まれるのです。

SVSVはどこで販売されるのでしょう?

今の段階では、デビューコレクションは予約販売のみで、それぞれの客に個別に作っています。私たちは、ハイクオリティなものを求める数人のセレブやエグゼクティブと親しい間柄なのです。夏には、それぞれのコレクションから限定版を提案するオンラインショップを立ち上げる予定です。また、バグドルフ、ノース・プロジェクト、フレッド・シーガル、アボド、コレット、ハロッズでも、限定販売をする予定です。現在は日本、中国、ドバイ、モスクワで高級ブティックを探しているところです。

KDUの中心ブランドを教えてください。

今、私たちは部外者を入れずに、内部のブランドに焦点をあてています。常に進めているのは、ジェービー・クラシックスロイヤルマガジントリプルワイドノーパターンカレーム・ブラックフォトグラフィフレッシュキルです。

発表を控えた別のブランドもいくつかあります。ウィルカムは主に、アメリカ以外で売り出そうとしている新しいブランドです。ストリートウェア市場のために、わかりやすいデザインにしたものです。ジェービー・クラシックスはまた、業界に影響を与えるであろうサマーコレクションのデビューに向けて、準備をしているところです。注目していてくださいね。

Text: Kaya Sorhaindo
Translation: Ayako Yamamoto

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