スーパーマンデイン

PEOPLEText: Naoko Fukushi

あなたのスタイルのルーツは何でしょう?

もっと若かった時、カリグラフィーにのめり込んでいて、そのころから活字に心を奪われ始めました。ファンタジーアートやミニチュアも好きで、ヘビメタも好きでした。(一人遊びの好きな子供でした。)私はずっと自分の過去から抜け出そうとしていたのですが、最近になってようやくこういったものが今の自分を作っているのだと気付きはじめました。例えば、フォントデザインには、昔好きだったヘビメタバンドのロゴの要素があったり、私の描く怪獣には、ファンタジーの要素が入っていたりします。

スーパーマンデインという名前に何か特別な意味を込めていますか?

この言葉の意味は、辞書には“現実の世界”とあります。私がグラフィックデザイナーとして初めて、イングランド中部のやかん工場で仕事をしていた時に出会った言葉なのですが、その時は、“この世にないもの” という意味で使われていました。その言葉本来の意味とは全く逆の意味のように使われているところが気に入っています。

ちょうどロンドンで初の個展を開催されるようですが、その内容と意気込みを教えてください。

すごく楽しみでありながら、かなり緊張しています。作品数も多く、とても楽しい展覧会になると思います。見る人が楽しめて、幸せになれるような展覧会にしたいです。

ロンドンのグラフィックシーンについて教えてください。注目すべき新しい動きはありますか?

自分自身、あまりロンドンのシーンに関わっていない気がします。今、どんな新しい動きがあるのかもよく分かりません。ロンドンより、アメリカの西海岸のシーンにより親近感を感じます。あの場所の感覚やスタイルの方が自分に合っているような気がします。

今回のカバーデザインのコンセプトを教えてください。

怪獣達が、楽し気にシフトのお祝いをしているうちに自分達それぞれが「SHIFT」という文字になってしまった、というものです。

今後の予定やチャレンジしてみたいことを教えてください。

最初の方でもお話しましたが、今年中に仕上げなくてはならない新しい雑誌のアートディレクションをしていて、それが今現在の目標です。その他には、進行中のプロジェクトなのですが、皿やクッションなど何か日常で使える物にスーパーマンデインのアートを乗せていきたいと思っています。

Text: Naoko Fukushi

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