東京デザイナーズ・ブロック 2004

HAPPENINGText: Yasuharu Motomiya

建物中央のスペースに展示されていたのは、オーストラリアのデザイン・ユニット、ダイナソー・デザインの作品。こちらも田名網敬一とはまたちがった豊かな色彩感覚の、アクセサリーや食器、インテリアなど様々種類のホームウェアがスペース全体にディスプレイされていた。

他にも、イスラエルのデザイナー、タル・グールのどこか日本の侘び・さびの感覚にも似たディスプレイがほどこされた、プラスティック作品。マリー・クリスティーヌ・ドロネーのぐっと来る曲線を生かしたスツール。デフィーラの童話的空間などが各階、各スペースに展示されていた。

デザイナーズ・ブロックはここだけではない、都内各所がゲリラ的に会場となっているのだ。例えば、青山通り沿いの紀伊国屋跡地には、今回のイベントだけのために様々なブースやドームなどが設置されていた。

ここには、デザイナーズ・ブロックの野戦基地的なイメージがあった。レンタルバイクやカフェ、ホットスポットなどが設置され、ここを拠点にフェスティバルに参加できる機能を持ち合わせている。

ドームにはアブソルートの過去の広告ポスターが円形状に陳列され、カフェはジャージー・セイモアのデザインが施され、さらにスケートランプまで設置。

そして、アスクルのテントにはオフィスの新しい形をプレゼンしたショーケースが並べられ、事務用品に対する印象を一新させるディスプレイだった。事務用品とはどこかモノクロで地味なイメージを持っていたが、こんなに楽しく実用性のあるものなら毎日使用したいと感じた。

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